緊張緩和と各国への影響について

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投稿者:       投稿日時:2013/10/18 03:39      
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冷戦の終了による世界への影響と緊張緩和について考えてみます

 

 

・冷戦の終了による世界への影響と緊張緩和について

 

 

 ・アメリカとソ連との間の緊張緩和の影響は、最初にヨーロッパに出てきた

 

 

 ・1969年に成立した西ドイツのブラント政府は、社会主義国との関係改善を

  目指す東方政策を行った

  →西ドイツは、以下のようなことを行っていった

   ・1970年に、ソ連と武力不行使条約を結んだ

   ・ポーランドと戦後国境(オーデル=ナイセ線)を認めた国交正常化条約を締結した

    =東欧の国々との外交の正常化を進めた

 

 

 ・1972年に、アメリカ、イギリス、フランス、ソ連の4国が

  ベルリンの現状維持協定を結んだ

  →これを受けて、1972年の終わりに東ドイツと西ドイツが相互に承認しあった

   ※東ドイツと西ドイツは、1973年に両方とも国際連合に加盟した

 

 

 ・1966年に、ソ連のブレジネフ書記長という人が提案した

  全欧安全保障協力会議(CSCE)についても、東西の間で交渉が行なわれていた

  ※全欧安全保障協力会議について

   ・1975年にヘルシンキで、アルバニア以外の全てのヨーロッパの国と、

    アメリカ、カナダの首相が参加する形でこの会議が開かれた

   ・CSCEは、1995年に全欧安全保障協力機構(OSCE)として

    常設の地域機構になった

   ・全欧安全保障協力会議で、ヘルシンキ宣言が採択された

    ※ヘルシンキ宣言・・主権尊重、武力不行使、科学や人間交流の協力を

              提唱した宣言のこと

 

 

 

 ・1970年代に、南ヨーロッパの軍事政権や独裁政権も消えていった

 

  →・ポルトガルでは、アンゴラなどの植民地で解放勢力の攻撃を受けたため、

    独裁体制が危うかった

    →そして、1974年に独裁体制は軍事クーデタで倒された

     =その結果、新政府はアンゴラ、モザンビーク、ギニアビサウの独立を認め、

      国内を民主化した

 

   ・スペインでは、権威主義体制をとっていた

    →1975年にフランコという人が亡くなって、後継者に指名されたブルボン朝の

     フアン=カルロス1世という人が即位するということが起きた

     =すると、1978年に新憲法によって民主的君主制に移っていった

 

   ・ギリシアでは、1967年から軍事政権が続いていた

    →この軍事政権は、1974年に倒れた

     =そして、1975年にギリシアが民主制に復帰した

 

    =上のような国々は、議会制民主主義が共通の政治基盤だった

 

 

 

 

 ・アジアでは、アメリカのニクソン大統領が、ニクソン=ドクトリンをかかげた

  ※ニクソン=ドクトリンについて

   ・直接的な軍事介入をやめて、同盟国の自力貿易にゆだねる方針のこと

   ・この方針にもとづいて、1972年に日本に沖縄を返還した

   ・中国との関係正常化を目指した

 

 ・1971年には、キッシンジャー大統領補佐官が北京を訪問した

  →次の年の1972年に、ニクソン大統領が訪中して毛沢東と会談した

   ※この会談の時に、中華人民共和国を中国と認めた

    =そのため、アジアでのアメリカと中国との間の緊張が無くなっていった

 

  →緊張緩和と参加国の利害が様々になったため、1977年にSEATOが、

   1979年にCENTOが解散した

 

 

 

  →アメリカと中国との接近は、日本を含めて以下のように各地に広がっていった 

   ・日本の田中首相が、1972年に北京を訪問して日中国交正常化を果たして、

    台湾との関係を断絶した

   ・1978年に、日中平和友好条約を結んだ

   ・1971年に国連総会が、中華人民共和国に中国代表権を認め、

    台湾の国民党政府の追放を決定した

 

 

ポイント

・緊張緩和と各国への影響についておさえる

 

このあたりが今回のポイントです

 

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