インフラから南北問題を考える
南北問題を考えてみます
・南北問題について
・アフリカなどの発展途上国は、生活基盤(インフラストラクチャー・インフラ)の
整備が全体的に遅れている
=インフラという面から見ても、南北格差が存在している
※インフラの整備の遅れは、以下のような問題を引き起こしている
・インフラ整備の遅れている国は、水を遠くまで汲みにいき、
煮沸消毒をしなければいけない
→煮沸やその他日常で使う火のために、森林を伐採して、
土地を荒廃させるという問題が起きている
・インフラ整備の遅れている国は、使用後の下水を処理しないまま
排水路に流すため、河川や地下水が汚れる
→汚れた水は、感染症の原因の一つになる可能性があり、
感染症が原因で死にいたる人も多いという問題がある
※さらに、発展途上国の多くは、一般的に医師の数が十分でないという問題もある
=インフラ整備の遅れは、悪循環を生み出す可能性がある
・なぜ、南北問題が起こるのか
→・発展途上国は、大都市の開発や工業化を優先するため、
農村部などのインフラ整備が遅れやすい
・農村から都市への急激な人口移動が見られる国は、都市部のインフラ整備も
追いつかないことがある
=工業化がインフラ整備を遅らせ、インフラ整備が工業化を遅らせ、
結果的に成長を遅らせるという悪循環がある
→南北問題の背景に対して、先進国は政府開発援助(ODA)などによる援助を行っている
※しかし、ODAには、以下のような問題もあると指摘されている
・ODAの多くが、地方のインフラ整備でなく、
都市部のインフラ整備や工業化に回っているという指摘がある
・ODAの一部は先進国からの借金として扱われることがあり、
累積債務問題に苦しむ国もある
ポイント
・南北問題についておさえる
このあたりが今回のポイントです