遺伝子の本体 -形質転換とDNAの構造-

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投稿者:       投稿日時:2013/11/12 03:05      
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遺伝子の本体について

 

 

1、DNAの発見

 ・1869年にミーシャーという人が、膿からDNAの抽出に成功した

  =つまり、染色体はDNAとタンパク質から成る

   ※遺伝子はDNAかタンパク質のどちらかで出来ているはずだと考えた

 

 

 

 

2、形質転換

 

①グリフィスの実験

 

 肺炎双球菌 - S型菌・・・病原性あり  

         R型菌・・・病原性なし

          →これらの菌をマウスに注入してどうなるかを実験

 

 実験 ① S型菌を注入  →  死亡(体内にS型菌が存在)

    ② R型菌を注入  →  生存

    ③ 煮沸消毒したS型菌を注入  →  生存

    ④ 煮沸殺菌したS型菌+R型菌  →  死亡(S型菌が検出)

 

 結論

 →煮沸したS型菌の煮汁の中の物質によって、R型菌がS型菌になった

  =つまり、形質転換した

 

 

②アベリーの実験

 

 S型菌とR型菌に加えて、それぞれの分解酵素を利用 

 (タンパク質分解酵素、脂質分解酵素、DNA分解酵素)

 

{(S+タンパク質分解酵素)+R}  →   高い確率でS型菌が出現(形質転換)

                  培養   ※タンパク質、脂質は壊れていて、

                        遺伝子は元々ない

 

{(S+脂質分解酵素)+R}  →   高い確率でS型菌が出現(形質転換)

               培養

 

{(S+DNA分解酵素)+R}  →   S型菌が出現しなかった

                培養

 

結論

→S型菌のDNA作用によって、R型菌がS型菌に形質転換した

 =つまり、遺伝子の本体はDNAだと言える

 

 

 

 

3、DNAの構造

 

①DNAの構成要素

 ※DNAは遺伝子(遺伝情報)の本体である

 

 ・遺伝子の構成要素は4種類ある

  → ・A(アデニン)  ・G(グアニン)  ・C(シトシン)  ・T(チミン)

 

 ・シャルガフの法則

  →1本のDNAに含まれる構成要素の量は、A=T、G=Cという法則がある

   ※つまり、あるDNAにAが21%あると、T=21%、G=29%、C=29%

    ということが法則からわかる

 

 

②相補性と二重らせん構造

 

 ※ワトソンとクリックの二人が、二重らせん構造の解明に成功

 

 ・相補性・・・A=T、G=C (必ず結合し合っている)

 

 ・遺伝情報(A、T、G、Cの並び方)は、組み合わせで変わる

  →・ヒトどうしでは、並び方は0.1%くらいの違いがある

   ・ヒトとチンパンジーでは、1%くらいの違いがある

 

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