仏教とブッダの思想(四法印・四諦・八正道・中道・慈悲の精神など)について

閲覧数:6,882
投稿者:       投稿日時:2013/11/15 01:36      
評価数:3
評価 : 平均:3.67点 | 総合:11点
コメント数: 0       お気に入り登録数:4

LINEで送る
Pocket

仏教とブッダの思想について説明します

 

 

・仏教について

 ・開いた人はガウタマ=シッダールタ(釈迦)

 

 ・ガウタマ=シッダールタについて

  →釈迦は生老病死に悩み、苦行(自ら体を苦しめて宗教的幸福を高めること)に励むが、

   悟りを得られかったため、瞑想をすることで悟りを開き、ブッダとなった

 

 

 ・ブッダとは・・

  →「真理(正しい行い)はダルマ(法)である」ということを悟った人のこと

   ※ただし、ブッダという名前の人がいるわけではなく、

    弥勒という人などもブッダになった

 

 

 ・ブッダの悟りとは・・

  →ガウタマの目標は苦しみから脱出することだった

   しかし、生きている以上、脱出することは無理だと考えた

 

  ・ガウタマが考えた苦しみの内容

   ・老い、病み、死ぬこと、さらに、生まれてきたこと自体が苦しみだとした

    =生老病死=四苦

   ・憎らしいものに会う=怨憎会苦

   ・愛するものとは別れなければならない=愛別離苦

   ・欲しいものは手に入らない=求不得苦

   ・現実を構成している要素(色、受、想、行、識)の全てが苦悩の元である=五蘊盛苦

   ※これらをまとめて、四苦八苦と言う

 

 

 →以上のようなことを踏まえた上で、

  ブッダは、「人生は全て苦である」という

  厳しい現実を知ることから考えを出発した=一切皆苦

 

 

 ・では、なぜ人々は苦しんでしまうのか?

  →ブッダは、人々はこの世界の真理(ダルマ)について根本的に無知(=無明)だから、

   と考えた

  ※無明とは-・迷いの根本であり、全ての苦悩の原因

        ・人の心を乱す煩悩(貧(とん)=むさぼり、瞋(じん)=いかり、癡(ち)

         =無知の三毒)の根源

 

 ・では、この世界の真理とは何か?

  ・人間を含めて、あらゆる現象は変化し続ける=諸行無常

  ・全ては縁があって生じるような互いに頼り合う存在で、

   それ自体では独立して存在しない=諸法無我

  

  →ブッダは、このような無常や無我の理法を理解するときに、

   人は物や自分への欲や執着(我執)から解放され、

   煩悩が無いところに解脱できる(涅槃寂静)と考えた

 

 

 ※・ブッダは、一切皆苦、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静の4つをまとめて、四法印と呼び

   ブッダの教えの根本だとした

  ・ブッダは、全ては縁があって起こる、という縁起説を提唱した

 

 

 

・四諦と中道について

 

 ・ブッダの考えが簡潔にまとめられたものを四諦と八正道と呼んだ

  (四諦と八正道をまためたものを転法輪と呼んだ)

 

 ・四諦とは・・

  ・苦諦=生きていることは苦しいことである、という真理

  ・集諦=苦しみの原因は煩悩にある、という真理

  ・滅諦=煩悩が無くなり、苦悩の消えた「涅槃」という状況が理想だ、という真理

  ・道諦=滅諦のための正しい修行方法が八正道である、という真理

  →この4つをまとめて四諦と言う

 

 ・八正道とは・・

  →中道の具体的な実践方法のこと

   ※中道とは-・快楽や苦悩など、両極端を避けること

         ※快楽と苦悩の中間を目指せ、とか、妥協しろ、という意味ではない

 

 ・八正道の内容

  ・正見(正しい見解) ・正思(正しい考え) ・正語(正しい言葉) 

  ・正念(正しい心の中に浮かぶ考え) ・正命(正しい生活) ・正精進(正しい努力) 

  ・正定(正しい精神統一) ・正業(正しい行為)

 

 

 →このような考え方を織り交ぜたブッダの仏教を初期仏教と言う

 

 

 

・慈悲の精神について

 ・ブッダの縁起説によると、本当に自分を活かすためには、自分だけでなく、

  他者も生かさなければいけないとしている

 →そこで、仏教は慈悲の大切さを伝えようとした

 

 ・慈悲とは・・

  →「慈」と「悲」を大切にすること

  ・「慈」-他者に利益や安楽を与える慈しみのこと=与楽

  ・「非」-他者の苦しみに思いを寄せて他者をなぐさめること=抜苦

   ※ここでの他者は、生きているもの全て(一切衆生)を指す

 

 →ブッダは、生きているもの全てに差別をすることなく、

  慈悲の心を持って輪廻の苦悩から脱出させようとした

 

 

 

ポイント

・仏教の開祖はガウタマ=シッダールタで、後にブッダとなった

・ブッダは、「真理は法である」と悟った人のことだが、

 「ブッダ」という人がいるわけではない

・ブッダは、四苦八苦を考えた上で、「人生は全て苦である」(一切皆苦)だと考えた

・ブッダは、人々が苦しむ理由として、人々が基本的に無知=無明だからだとした

・世界の真理は、無常や無我を悟ると、涅槃寂静に達すると考えた

・ブッダは四法印と縁起説を提唱した

・ブッダは四諦と八正道を提唱した(内容も覚える)

・ブッダは慈悲の精神を説き、生きているもの全てが輪廻から脱出させることを考えた

閲覧数:6,882
LINEで送る
Pocket


(3名の投票, 平均点: 3.67, 総合点:11 | 未評価)
Loading ... Loading ...
投稿者:
投稿日時2013/11/15 01:36

コメント数: 0
お気に入り登録数:4



コメントを残す