地域主義とFTAについて

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投稿者:       投稿日時:2013/11/17 12:24      
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地域主義とFTAについて考えてみます

 

 

・地域主義について

 

 ・地域主義とは・・近くの国どうしが関わり合いを深めていく考え方のこと

 

 ・最近は、様々な地域で地域統合(複数の国が関わり合って、統一的になっていくこと)を

  目指す動き(=地域主義)が増えてきている

 

  ※地域統合には、様々な面からの地域統合がある

   ・地理的な地域統合・・近くの国どうしがつながる、という意味合い

   ・経済的な地域統合・・近くの国どうしが関税や輸出と輸入に関する課税を無くして、

              自由貿易のエリアを作ったり、

              モノ、ヒト、サービス、資金などの移動も自由にする

 

 

 

・様々な地域での地域主義の動きについて

 

 ・ヨーロッパの動きについて 

 

  ・ヨーロッパでは、EC(ヨーロッパ共同体)が、1987年に作った単一欧州議定書を

   基本にして、市場の統合を行って、1993年1月に単一市場が作られた

 

  →・1992年2月に、欧州連合条約(マーストリヒト条約)という条約が決められた

    ※欧州連合条約では、単一の通貨、共通の外交、共通の市民権などが決められた

 

  →・欧州連合条約を加盟国が認めて、93年11月に実際に使われ、

    EU(ヨーロッパ連合)が作られた

 

  →・1999年に、経済通貨同盟(EMU)を作って、共通通貨としてユーロを取り入れ、

    EU11カ国が参加した単一通貨の市場が生まれた

 

    ※ユーロ・・1999年1月にEUが取り入れた単一の通貨の名前のこと

          →2002年の1月からユーロの紙幣と硬貨が使われるようになった

 

 

 ・ヨーロッパ以外の動き

 

  ・1992年にアメリカとカナダの自由貿易協定(FTA)にメキシコが参加して、

   北米自由貿易協定(NAFTA)というものが作られた

 

  ・アジアでは、1993年にASEAN自由貿易圏(AFTA)が作られた

 

  ・日本やアメリカなどを含む、環太平洋というところに位置している国々が

   経済的な協力をするという考えが、アジア太平洋経済協力会議(APEC)

   というところで議論されている

 

 

 

 

 

・FTAについて

 

 ・FTAとは・・2か国間、またはいくつかの国どうしで、貿易に関する関税や

         その他の制限などを無くして自由貿易を行うこと

 

 

 ・なぜ、FTAが考えられるようになったのか

  ・自由貿易を拡大するための話し合いは、WTOを土台とした上での多国間での

   話し合いがルールとなっている

   ※しかし、一度決めた話し合いの内容について問題が発生したとしても、

    簡単に新しいラウンドを行うことは難しく、もし新しくラウンドが始まったとしても、

    それぞれの国の意見がぶつかり合ってしまい、

    話し合いがうまくまとまらない可能性がある

 

   →そのため、うまくまとまらないこと、新しいラウンドを行わないこと、などを

    考えた時に、できるだけ自由貿易が出来るように、FTA(自由貿易協定)や

    EPA(経済連携協定)を行う国が増えた

 

    ※EPA・・経済に関する様々な壁を取り除いて、複数の国で連携していくこと

 

 

 ・FTAやEPAの状況について

  ・日本は、シンガポール、マレーシア、メキシコなどと2国間でのFTAを行っている

  ・地域間での協定の例として、NAFTA(北米自由貿易協定)や

   AFTA(アセアン自由貿易地域)が挙げられることが多い

 

  ※FTAは、GATT(WTO)のルールの中でも、一定の条件で認められている

 

 

ポイント

・地域主義の基本的な考え方を押さえる

・様々な地域での地域主義の動きや考え方などを押さえる

・FTAやEPAの考え方や背景、状況などを押さえる

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