国際化とグローバル化・グローバルスタンダードについて

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投稿者:       投稿日時:2013/11/17 12:34      
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国際化とグローバル化・グローバルスタンダードについて考えてみます

 

 

・国際化について

 

 ・国際化とは・・国と国の関係が密接になって、様々なモノや動きが国際的になること

 

 

 ・なぜ、国際化が考えられるようになったのか

  →その理由として、日本の動きと国際的な動きなどの、様々な理由が考えられる

 

 

  ・日本の動き

   ・日本は、戦後がボロボロだったのにも関わらず、高度経済成長期を迎えることができた

    ※高度経済成長期のの時は、経済の大きさだけではなく、

     世界での日本のシェアも大きくなってきていた

     =結果的に、他の国との仲が悪くなっていった

      →特に、1980年代には、日本と他の国、中でもアメリカとの間に

       経済摩擦が起きた

       ※経済摩擦の代表的なものとして、日本とアメリカの貿易がある

 

   ・日本とアメリカの貿易について

    ・日本はアメリカに大量に輸出をしていた

     →これが、結果的に、日本には貿易黒字を、アメリカには貿易赤字をもたらした

     →そのため、アメリカでは日本製品を受け入れないための運動が起きた

 

    ※なぜ、アメリカで日本製品を受け入れていかない姿勢になったのか

     →日本の製品がアメリカに入ってくることで、わざわざアメリカ国内で

      製品を作る必要が無くなった

     →そうすると、アメリカの労働者も必要では無くなった

     →逆に、日本の製品がアメリカに入って来なければ、

      アメリカ国内で製品を作ることになる可能性がある

      =そこで、アメリカの人達が労働を得るために、

       日本製品を受け入れない姿勢になった

 

     

  ・国際的な動き

   ・NIES(新興工業経済地域)などの力がついてきて、国際経済の中で、

    競争、対立などが激しくなっていった

    →そのため、国際経済が、ゼロサム・ゲームのようになってきたと言われている

     ※ゼロサム・ゲーム・・誰かが得をすれば、他の誰かが損をして、

                全ての得点を足すと、結果的にはゼロになる、

                というゲーム理論のこと

                →国際社会では、限られた市場や資産を

                 奪い合う状態のことを指す

 

 

  →上のような状況の中で、日本はどのように行動して、国際社会で活躍していくか

   ということが考えられるようになった

   =この問題について考えられたことの一つが、「国際化」だった

 

 

 

 

・グローバル化について

 

 ・グローバル化とは・・ボーダレス化(国境が薄くなること)によって、

            国と国との違いがわかりづらくなり、

            段々と、地球レベルで、政治、経済、文化などが一体化していくこと

            ※グローバル化は、国際化という言葉に対して、生まれた

 

 ※日本は、1980年代が国際化の時代、1990年代がグローバル化の時代だった

  と言われている

  →日本が国際化からグローバル化に移るきっかけとなった出来事として、

   1989年~1990年の日米構造協議という協議だったと言われている

 

 

  

・日米構造協議について

 

 ・日米構造協議とは・・日本の経済の構造や制度など、経済に関わる全ての面に関して、

            日本とアメリカとの貿易の状況を改善していくために

            行われた日本とアメリカとの協議のこと

 

 

 ・日米構造協議の内容について

  →協議ではお互いが、下のような内容を相手の国に求めた

 

  ・日本がアメリカに求めた内容

   ・アメリカの貯蓄率を引き上げる

   ・アメリカの財政赤字を少なくしていく

 

  ・アメリカが日本に求めた内容

   ・日本の独占禁止法を強くして、他の企業との取り引きを行うことを

    嫌っている企業系列を弱くする

    ※企業系列・・大企業と中小企業が従属のような関係であること

   ・株式の相互持ち合い制が、企業の買収を難しくしているので、

    株式の相互持ち合いを弱くする

    ※相互持ち合い制・・会社どうしで、お互いの株式を持ち合うこと

   ・日本の内需(日本国内の需要)を拡大するために、大量の公共投資を行う

   ・大規模な店を新しく作る時に邪魔になるので、大規模小売店舗法という法律を改正する

    ※大規模小売店舗法・・大規模小売店を出す時に、

               出店する規模や営業時間などを調整するための法律のこと

 

 

  →日米構造協議でのアメリカの要求は、日本の要求よりも強引な部分があり、

   日本の政治に口を出しているとして批判されることがあった

   ※しかし、実際のところ、アメリカの企業が日本に出てくるのは、

    日本の企業がアメリカに出て行く場合よりも不利だったということは事実だった

    (日本企業がアメリカ企業に進出する方が簡単)

    =そのため、結果的に、日本の主権をアメリカに侵害される、

     ということを理由にして要求を認めないということができなかった

 

 

 ・日米構造協議は、1993年に日米包括経済協議という協議に引き継がれた

  →その時に、日本とアメリカとの間で、以前から問題として取り上げられていたが

   結局解決していない問題、というのが議論されることになった 

     

 

 

 

・グローバル・スタンダードについて

 

 ・グローバル・スタンダードとは・・世界基準、世界標準のこと

                 (日本独自の制度の反対として使われることが多い)

 

 

 ・なぜ、グローバル・スタンダードが考えられるようになったのか

  ・グローバル化は国内と国外との両方の経済の自由化(経済の市場化)と

   足並みを合わせて展開しているから

  ・グローバル化には、市場の仕組みが機能しているから

  ・昔と今で市場経済のスタイルが違ったから

   ※昔と今との市場経済の違い

    ・昔・・法律や政府が担う役割などの部分で、国によってかなりの違いがあった

    ・今・・グローバル化が国による違いを無くしていくであろうと言われている

 

  →このような理由があって、グローバル・スタンダードが世界共通の基準に

   なりつつあると言われている

 

 

 ・グローバル・スタンダードの具体的な内容について

  →代表的なものに、自己資本比率の規制(BIS規制)、ペイオフ制度、

   企業会計における時価主義などがある

 

  ・BIS・・国際決済銀行という銀行のこと

  ・BIS規制・・国際的な活動をする民間の銀行に対して定められた自己資本比率

          (自分の銀行でキープしておかなければいけない資本の

           比率のこと)の規制のこと

           →この規制によって、自己資本比率を8%以上にしなければいけない、

            ということになった

 

  ・ペイオフ制度・・金融機関が破綻した時に、預金保険機構というところから、

           預金の元本(最大1000万円まで)とその利息が払い戻される制度のこと

            →ペイオフが解禁するまでは、金融機関が破綻した時は

             預金が全額返ってくることが保障されていた

  

  ・時価主義・・資産を、決算の時の価格で評価する方法のこと

         ※日本は、今までは取得原価主義という主義を採用してきたが、

          時価主義が世界で一般的になってきているので、

          日本も時価主義に移りつつある

 

 

ポイント

・国際化までの流れを押さえる

・国際化、グローバル化の考え方を押さえる

・日米構造協議の内容を押さえる

・グローバル・スタンダードの考え方、内容を押さえる

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