フリーターやニートの原因は「構造や環境」なのか「内面や努力」なのか

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投稿者:       投稿日時:2013/11/19 12:26      
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世間では、フリーターやニートが問題視されています。

 

人によっては、働かないことを悪いこととしてとらえることがあります。

 

そんなフリーターやニートの話です。

 

 

僕は田舎に住んでいます。

そして、僕の周りにもフリーターやニートはいっぱいいます。

そこで、そんなフリーターやニートの人達に、なぜフリーターやニートをやっているのか、

という話を聞いてみると、

 

「働きたくても働く場所がない」

「やりたい仕事が見つからない」

「仕事がつらかった」

「クビになった」

 

などなど、いろんな意見がありました。

 

そんな中、僕が面白いと思ったのが、

 

「都会で働いていたけど、都会が肌に合わないし、地元の友達に会えない」

 

という意見でした。

 

 

 

人は、孤独だと生きていくことが出来ない。と、よく言われています。

人によって考え方も違いますが、地元の友達に会えない寂しさで仕事を捨ててくる人もいるんですね。

 

 

 

フリーターやニートの人達が実際にフリーターになった理由は様々で、

意図的にやめた人もいれば、やめたくないけど、仕方なくやめた人もいるわけです。

 

 

しかし、どのような理由を見ても、フリーターやニートの人達が、

周囲や環境の影響を受けたり、構造に左右されたり、

ということが全くない状況でフリーターやニートになったとは考えにくいです。

 

「友達に会えない」という理由も、友達が都会で働いていたら、やめなかった可能性もあります。

 

 

しかし、フリーターやニートという道を自ら選んだ人もいる以上、

環境や構造などだけを理由にして、フリーターやニートの内面を無視するというのも難しいです。

 

 

 

そのため、フリーターやニートが存在する社会構造のみ、またはフリーターやニートの内面のみ、

というように、構造と内面のどちらか一方を完全に無視した視点だけで捉えて考えるのではなく、

構造と内面の2つの側面を関連させた上で考える必要があると思いました。

 

 

そこで、構造と内面がどのように関連しているかを考えてみたいと思います。

 

まず、根本的に人は周囲の環境や社会の構造を完全に無視して生活するということは出来ないです。

社会の構造を無視したりすると、刑務所へ行ってしまう可能性もあるので。

 

 

そこで、フリーターやニートになった人が環境や社会の構造という枠組みの中で生活していると捉えた時に、

フリーターやニートの意思によって、不安定な環境や社会の仕組みが作られたと考えることは難しいです。

 

むしろ、環境や社会の仕組みがある程度出来ている状況で

フリーターやニートが成長していると考えるのが自然ではないでしょうか。

 

つまり、人々の内面や努力が社会構造や環境をを作ったのではなく、

ある程度はっきりした社会構造の枠組みの中で人々の内面や努力の捉え方が変化したと

考えることが出来るように思います。

 

ただし、社会構造や環境などは、時代や文化などによって変化してくる場合も考えられます。

その場合は、社会構造の枠組みの中で内面や努力を重視するという考え方をもとに、

社会構造の変化に伴って、内面や努力の捉え方も変化する可能性があることを注意する必要があると思います。

 

「構造や環境」と「内面や努力」はどちらも原因の一つだと考えられますが、

構造や環境が土台となった上で、内面や努力を考える必要があるのではないでしょうか。

なので、構造を変えることが出来れば、フリーターやニートの内面や努力も変わってくるような気がします。

 

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