日本の歴史のスタートについて② -縄文時代-
日本の歴史のスタートとして、縄文時代を考えてみます
・縄文時代について
・完新世に入って、様々な自然環境の変化が起きたことで、
人々の生活が変わったので縄文文化が生まれた
・縄文時代の特徴について
・縄文文化は、約1万3000年前から、紀元前4世紀くらいまで、と言われている
・中小動物をとらえるための弓矢、土器、磨製石器、石匙、石錘、骨角器などが出てきた
※縄文時代の土器を、縄文土器と言い、低温で焼かれた黒褐色で厚く、もろいものが多い
・縄文時代の暮らしについて
・生活の中心は、狩猟、採取、漁労だったといわれている
※漁労は、貝塚(貝殻などを捨てたものが堆積してできた遺跡のこと)の
発見によってわかった
→貝塚を最初に発見したのは、モースという人で、大森貝塚という貝塚だった
・旧石器時代と違い、どこかに定住する、というスタイルが中心になった
→そのため、当時の人達は竪穴住居を作った
※竪穴住居・・地面を掘って、その上に屋根をかけて作る住居のこと
→竪穴住居は環状に置かれることが多く、竪穴住居を見れる遺跡として、
青森県の三内丸山遺跡などがある
・縄文時代の人達は、外洋への航海の技術があった
・縄文時代の人達は、近くの人達と通婚をすることで、情報交換を行っていた
・黒曜石やひすい(硬玉)などが見つかった
→これらの分布から、かなり遠くの人達との交流もあったことが分かっている
・当時は、集団を仕切る人はいたが、身分による上下関係や貧富の差などは無かった
といわれている
※男性は狩猟や石器づくり、女性は木の実取りや土器づくりを
行っていたと言われている
・縄文時代の文化について
・縄文時代は、アニミズムの考え方が広がっていた
※アニミズム・・様々なモノや自然現象には霊の力が存在しているという考え方のこと
→人々はアニミズムの考え方から、呪術を使うことで、災いが来ないことや
より多くの収穫などを祈った
→アニミズムの風習が分かる遺物として、土偶や石棒などがある
※・土偶・・女性を形どった人形のこと
・石棒・・男性の生殖器を表現した石器のこと
・縄文時代の中ごろから、抜歯の風習があった
※抜歯・・歯を抜くことで、通過儀礼の一つとして、成人式の時などに行われていたと
考えられている
→抜歯の風習があったことから、集団のルールに徹底的に従う厳しさが
あったのではないかと言われている
・この時代の死者は屈葬になっている
※屈葬・・死者の関節を曲げて埋葬すること
→死んだ人の霊が生きている人達に災いをもたらすことを恐れたのが原因で
屈葬にしたと言われている
ポイント
・縄文時代の特徴を押さえる
このあたりが今回のポイントです