第一次世界大戦と東アジアとの関係について
第一次世界大戦と東アジアとの関係について考えてみます
・第一次世界大戦と東アジアとの関係について
※第一次世界大戦によって、列強資本主義勢力の勢いが弱くなっていった
→この動きが、東アジアに空前の好景気をもたらしたと言われている
・当時、日本の工業生産が、重工業を含めて大幅に伸び、農業生産を上回った
・当時、中国では民族資本が成長したため、大きな紡績工場などが作られた
※日本でも中国でも、都市労働者の数が増え、学生などの青年知識人が増えた
・第一次大戦によって起きた以下のようなことは、知識人や労働者に大きな影響を与えた
→・第一次大戦で帝政国家が敗北した
・戦後処理の時に、民族自決原則の提唱
・ロシア革命の成功 など
=これらは、東アジア各地で社会運動や民族運動を活発化させるきっかけになった
と言われている
・第一次大戦の時の中国の知識人の間では、辛亥革命後の政治の混乱に失望していた
→そこで、文学革命と言われる啓蒙運動が始まった
※文学革命・・民衆の自覚にもとづく根本的な社会改革を目指す立場を、
文学で作っていこうとする考え方のこと
※文学革命について
・陳独秀という人が出した「新青年」は、「民衆と科学」を土台に儒教道徳を批判した
→そのため、「新青年」は青年知識人層に支持された
・胡適という人が、1917年に「新青年」で白話(口語)文学を提唱した
・魯迅という人が、「狂人日記」「阿Q正伝」などの小説で、
中国人の心理の黒い部分を書いた
・文学革命の中心となったのが北京大学だった
→北京大学では、ロシア革命後に、李大釗などによって
マルクス主義の研究が始められた
※この研究には、陳独秀という人もこれに参加した
・日本では、国民の政治参加の拡大を求める大正デモクラシーという運動が起きた
※この時に、社会主義への関心に加えて、労働運動や農民運動が活発になった
→大正デモクラシーの流れの中で、以下のようなことが起きた
・1918年に米騒動や政党内閣の誕生などが起きた
・1925年に男性普通選挙法が出来た
→しかし、政府は上のような動きを警戒した
=そのため、普通選挙法と同時に治安維持法という法律を成立させて、
大正デモクラシーの流れを止めようとした
ポイント
・第一次大戦の時の東アジアの概要についておさえる
・第一次大戦の時の中国についておさえる
・第一次大戦の時の中国についておさえる
このあたりが今回のポイントです