福祉の倫理について考える -ロールズとセン・ODA・ステレオタイプ・オルポート-

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投稿者:       投稿日時:2013/11/15 20:35      
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福祉の倫理について考えてみます

 

 

・福祉について提唱した人達の中で、代表的な人達に、

 ジョン=ロールズとアマルティア=センという人達がいる

 

 

 

・ジョン=ロールズについて

 

 ・基本財(基本善)を、全員が自分の思い通りの生き方を選ぶことができるように

  分けた上での民主的な社会が大切だと考えた

 

  ※基本財(基本善)・・一人一人が理想の生活を送ることができるようにするために

             必要なものこと

             (例:お金や名誉など)

   →そこで、ロールズは、基本財をどのように分けるか、という部分の正義について考えた

 

 

 ・正義について考え、「正義論」という本を書いた

 

 

 

 

・アマルティア=センについて

 

 ・どのような福祉が良いか、ということについて考えた

 

 ・センは、福祉は、「五体満足か」、「公共施設はどの程度あるか」などのように、

  人々がどのような状態か、どのような行動が取れるか、というような、

  状態や選択肢の一つ一つを機能と名づけた

  そして、その機能をまとめて、潜在能力と名づけた

  →福祉とは、潜在能力(=人々が自分自身で選ぶことができる人生の選択肢)が

   どの程度あるかで評価するべきと考えた

 

 

 ※セン以前の福祉の評価の方法として、代表的なものの1つに、功利主義があった

 

  ・功利主義的な福祉の評価の方法

   →効用(どれくらいの快楽や欲求を満たすか、という満足度)の多さで評価した

   

   ※ただし、効用は、同じ内容でも、幸福度が変わってきてしまうことが問題とされた

    例:ものすごく貧乏な人への1万円は幸福度が高いが、

      大金持ちに1万円を渡しても幸福にならないかもしれない

 

 

 

 

・ODA(政府開発援助)について

 

 ※ODAは、世界全体の福祉を考える上でも重要な役割を果たしている

 

 ・ODAの正しいあり方について

  →・援助の金額よりも、援助したお金が、人々の潜在能力を増やして、

    民主化を促しているかが大切だと言われている

   ・その場所に応じて、お金の使い方を変える(援助した国が、援助された国を

    操ったら意味がない)

   ・援助を意識するあまり、環境を無視する、ということをしてはいけない

 

   ※このようなあり方は、NGO(非政府組織)にも同じようなことが言えると言われている

 

 

 

 

・差別と偏見について

 ※なぜ、福祉において、差別と偏見が取り上げられるのか

  →差別や偏見は、福祉の邪魔をしたり、潜在能力を下げたりと、

   様々な問題を引き起こす可能性があるから

 

 

 ・差別と偏見において大切なこと

  →差別がある、ということは事実であり、そのことを認めなければいけない

   ※「差別はない」とか、「差別はあるとしても自分は差別をしない」などのような

    思いこみはしてはいけない

 

 

 ・差別の現状

  ・自分たちの仲間意識が強くなると、仲間意識がない他人を

   無視したり排除したりする傾向がある

  ・ステレオタイプ(すでに固定化されているイメージのこと)が根強い

   ※ステレオタイプで考える人は、その人が自分のダメな部分を知っているにも関わらず

    自分でダメな部分を認めないようにして、そのダメな部分を

    自分が差別したい人に投影する場合が多いと言われている

 

 

 ・差別や偏見について考えた人に、オルポートという人がいる

 

 

 

 

・オルポートについて

 

 ・オルポートは、偏見する人の心の特徴は、

  過度の一般化(オーバー=カテゴライゼーション)だと考えた

  ※過度の一般化・・差別されている人を、一人の人間として扱わずに、

           中身をちゃんと見ようとしないこと

           (例:ある高校の生徒の制服が乱れている姿を見ると、

              その学校の生徒全員が乱れているように思ってしまう)

 

 

ポイント

・ロールズは、基本財などを使いながら、正義について考えた

・センは、機能や潜在能力で福祉を評価するべきと考え、

 功利主義などの評価方法とは違う考え方を提示した

・ODAは、民主化を促すことや、資金の使い方を意識するべきであり、

 NGOにも同じことが言える

・差別を事実として受け止め、ステレオタイプや、

 オルポートの過度の一般化がある現状を認識するべき

 

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