耳の調子が悪い人に対して、人々の許容範囲はどれくらいあるか実験してみました
だいたいは、一回聞き直せば、聞き取ることができるのですが、
ひどい場合には、何回も聞き直して、相手を怒らせてしまうことがあります。
怒らせてしまうたびに、申し訳ない気持ちになったり、時々相手にもっとちゃんと話してほしいなと思ったりします。
そして、なにより怒られると、全体が何とも言えない空気になってしまいます。
僕は、それがすごく嫌なので、
自分の今後を考えて、今回はある実験を行ってみました。
「相手の話に対して、『えっ?』と聞き続けると、相手はどこで怒るのか。」
ルール
・誰かと話をしているときに、突然「えっ?」と言って聞き直す。
・相手がそれに対して返答してきたら、再び「えっ?」と言う。
・これを繰り返す
見当が全然つきませんでしたが、
以上を踏まえて、やってみました。
(僕たちの発言を「ゆとり」、相手の発言を様々な言い回しにさせてもらいました。)
・多くの人に温厚と言われている高校の先生(38歳)と話した場合
ゆとり:先生、最近の調子はどうですか。
先生:いやぁ、やっぱり忙しいよ。はっはっは。
ゆとり:えっ?
先生:いやぁ、やっぱり忙しいよ。はっはっは。
ゆとり:えっ?
先生:何回も笑わさせないでくれよ。
ゆとり:えっ?
先生:だから、何回も笑わさせないでくれよ。
ゆとり:えっ?
先生:お前、大丈夫か?
ゆとり:えっ?
先生:いや、あの・・・。
ゆとり:えっ?
先生:うーん。
どうも、温厚な人は困ってしまうのかもしれません。
・何事にも全力で取り組む大学の友達(20歳)の場合
ゆとり:明日の課題ってなんだっけ?
友達:明日は、レポートを2枚提出だよ。
ゆとり:えっ?
友達:明日は、レポートを2枚提出だよ。
ゆとり:えっ?
友達:レポートを2枚提出だよ。
ゆとり:えっ?
友達:レポートを提出だよ。
ゆとり:えっ?
友達:レポートの日だよ。
ゆとり:えっ?
友達:レポートだよ。
ゆとり:えっ?
友達:だから、レ、ポ、-、ト、だ、よ。
ゆとり:えっ?
友達:明日は特になにもないよ。
一生懸命な人は、がんばって伝えようとして、内容をどんどん要約するのですが、
もう要約が出来ないと思ったら、諦めるみたいです。
・ジェットコースターが発車する直前で、結構緊張している友人(25歳)の場合
ゆとり:ジェットコースター、緊張してる?
友人:緊張っていうか、もうやばいから。
ゆとり:えっ?
友人:だから、やばいんだって。
ゆとり:えっ?
友人:お前、勘弁してくれよ。
ゆとり:えっ?
友人:なんで、そんなに不安をあおるの?
ゆとり:えっ?
友人:お前、戻ってきたらボコボコにしてやるからな。
緊張してる人に聞きなおすと、緊張が増してしまうみたいです。
・ユーモアがあると有名なメガネ屋の亭主(不詳)に、視力検査をしてもらっている場合。
ゆとり:お願いします。
メガネ屋:それでは、始めます。これはどの方向ですか。
ゆとり:えっ?
メガネ屋:どの方向ですか。
ゆとり:えっ?
メガネ屋:うーんと、これはどこが空いてますか。
ゆとり:えっ?
メガネ屋:大丈夫ですか?
ゆとり:えっ?
メガネ屋:どうしました?
ゆとり:えっ?
メガネ屋:目より先に耳を矯正するほうがいいんじゃない?
心の中では怒っているかもしれませんが、
しっかりユーモアで返してくれるみたいです。
・めんどくさがりの友人(20歳)の場合
ゆとり:昼飯何にする?
友人:ファミレスでいいんじゃない?
ゆとり:えっ?
友人:ファミレスでいいんじゃない?
ゆとり:えっ?
友人:・・・・・。
ゆとり:えっ?
友人:・・・・・。
めんどくさがりの人は、無視の方向に走るみたいです。
結局僕が恥ずかしい感じになりました。
・耳が遠いと自称する、駄菓子屋のおばあちゃん(不詳)の場合。
ゆとり:おばあちゃん、このガムいくら?
おばあちゃん:10円だよ。
ゆとり:えっ?
おばあちゃん:えっ?
ゆとり:えっ?
おばあちゃん:なんだって?
ゆとり:えっ?
おばあちゃん:えっ?
耳が遠いと自称する人は、お互いに聞き返してしまい、
話が先に進まない、ということがわかりました。
いろいろなパターンがありましたが、
結論としては、「えっ?」って聞き直すのは、あまり良くないなと思いました。
そのためにも、常に耳を掃除したり、耳をダメにしないような工夫が必要な気がしました。