人の話を「聞く」力
最近、テレビで様々な討論番組を見るようになったと思っています。
しかし、討論番組ってやっぱり問題が含まれているなと感じています。
映像の切り取り方など、メディアの問題は今度扱うとして、
今回自分が気になったのは、出演者の方々です。
討論番組で、出てくる人達のだいたいは、 その世界の権威であったり、専門家であったり、評論家であったり。
なんでこんな人達の討論が自分の中で気になるのかというと、
単純にこう思っているからです。
「 討論番組に出てくる人達のほとんどは、感情論とか精神論とかが多すぎ。」
かなりの知識をお持ちの方々だったら、
理論的で、しっかりした意見を述べてくれるのだと思っていましたが、
なかなかの感情論バトルとなることが多いと感じてしまいます。
「あたし、それ嫌いだから」なんて理由で、理論に勝てるのでございましょうか。
個人的には、豊富な知識がある以上、理論的で見ている人が納得する議論を展開してほしいものです。
確かに感情論とか精神論を討論に持ち込むべきではないとは思っていませんが、
ほとんどの人たちは、適切なところで感情論とか精神論とかが用いられていないかと。
自分の意見をただ押し通したかったり、他人の意見をただつぶしたりするために、
感情を持ってきてしまうのはどうかと・・・
そして、感情論や精神論が適切に用いられていない人に結構共通しているのはこれ。
人の話を聞いてない
これって、議論では致命的。
聞いていない人ほど、議論の本題からズレてしまう。
聞いていない人ほど、言いたいこと言って終わる。
聞いていない人ほど、怒りとかの感情爆発。
そのくせに、他人が自分の話を聞いていないと怒る。
議論は、コミュニケーション能力が結構必要で、
「言う」とか「書く」とか「見る」とか「聞く」とかって、必須です。
でも、「言う」とか「書く」とかの伝達だけ出来たところで、相手が聞いてなかったら、相手は理解しないです。
相手が伝達してきて、聞いてなかったら、自分は理解できないです。
理解するためには、「聞く」ことをしないといけないです。
そうじゃないと、お互いに理解し合えないです。
この「聞く」っていう力を持っている人は意外に少ないです。
「へりくつだけはうまい」とか言っちゃう大人も
聞く力って不足してるんだろうなと。
知識があっても、コミュニケーションができなかったら、
知識は、宝のもちぐされ状態になってしまう可能性があるのかも。
人の話を聞かずに、自分の意見を押し通したってしょうがない。
自分の意見が完璧だったら議論なんてする必要がない。
話を聞くことで、得られる情報もたくさんあるはずなのに。
感情爆発の人達って討論をすることの狙いを間違えているのでしょうか?
議論やコミュニケーションの第一歩は、「聞く」ことから。
まずは、人の話を聞かないといけないのでは。