「産業集積」という言葉を調べてみた
産業集積とは、特定生産機能に専門化し、専門外はお互いに教えあうなどして効率化することをいう。大きく分けると2つの種類があって、大企業が内部でそれぞれの生産機能をもった企業内生産と、多種多様な企業が異なった生産機能をもつ、いわゆる下請系列関係の産業集積がある。前者の場合、規模の経済性によって大量生産が可能となるが、同じ企業内での生産のために競争が起こらず、良いものを生み出すのに限界がある。また、競合他社の動向もわからないという点ででもデメリットがある。一方の後者は、最大限の規模の経済性を引き出すことが困難であるものの、多様な補完的生産機能をもっていてかつ競争もあるので変化に強い。また、下請系列関係のために、自身の持っていないものを必要な時に必要なだけ安いコストで調達できる点もメリットである。