現代の科学と生活の変化について
現代の科学と生活の変化について考えてみます
・現代の科学と生活の変化について
※20世紀の文明は、科学(中でも自然科学)の進展によって形作られてきたと言われている
→それによって、以下のようなことが起きた
・農業と工業の構造が革新された
・人々の生活空間や時間に対するとらえ方が変わった
・人と自然との関係が根本的に変化した
・新しい科学知識は、学校教育、新聞、ラジオ、テレビなどを通して、
非常にはやく人々に共有された
=そのため、今までの人間観、世界観、宇宙観などに改革が起き、
現代文明を作り上げた
・20世紀の前半は、科学の進歩は主に理論の面にあった
→後半には、科学が実用化され、人々の生活に直接影響を与えるようになっていった
・20世紀の初めに、アインシュタインの相対性理論によって物理学が革新された
※この時に量子力学なども発展して、物質の構造や宇宙の生成に画期的な見方を
もたらしたと言われている
・生物学は、DNAの発見と解明によって、生化学やバイオテクノロジーの分野が
急激に発展した
※遺伝子操作の技術は医学だけでなく、食料用動植物の増産や改造にも
応用されている
・医学は、ペニシリンが発見されてから、抗生物質がひろまって、
予防医学の発展もあった
→そのため、人間の平均余命が驚くほどのびている
・日常の生活を変えたのは、以下の2つが中心だったと言われている
→・交通技術の革新
・情報機器や大量生産技術の進歩
→20世紀の初めに、ライト兄弟がプロペラ飛行機を発明した
=プロペラ飛行機は、第二次世界大戦後にジェット機と発展していった
→第二次世界大戦中にロケットが兵器として開発された
※ロケットは、戦後も核ミサイルとして利用された
※その一方でロケットは、気象、通信、観測衛星、月ロケットなどの
打ち上げ手段にも使われている
※エレクトロニクス(電子工学)と化学工業での多様な発明は、日常生活、職場、工業の
環境を大きく変えたと言われている
・トランジスター・集積回路(IC・LSI)の導入によって、コンピュータ、
事務用通信機器、家庭電化製品の性能が驚異的に向上して小型化された
→このような動きが、先進国社会を急速に情報化社会へと向かわせている
=このような動きをIT革命という
※フォードが20世紀の初めに自動車大量生産で使ったコンベヤ方式は、
コンピュータに制御されたロボット機器にとってかわるようになった
→このような動きは、省力化や合理化、工場労働者の数の減少などに
つながったと言われている
・化学工業では、ナイロンやプラスティックなどの人工素材が開発された
※人工素材は、天然素材にとってかわったと言われている
=以上のような流れによって、先進工業国の大都市は、加速度的に発展する
先端科学技術と最新の情報を集積し、合理化や快適さを求める現代文明を
表現する場になったと言われている
・先進工業国は、「重厚長大型原素材工業を基軸とする産業構造」から、
「自動車やコンピュータなど付加価値の高い製品の製造業」と、
「金融や情報や流通のサービス産業」などへ移行している
→そのため、以下のような社会に移行していった
・工場労働者層や農民層が減少した
・高等教育を受ける人が増えた
・余暇を含めた個人生活を重視するサラリーマンなどの
ホワイトカワー層(中間層)が中心になった
※伝統的な労働組合の運動の影響力が低下してきた
→そのかわり、様々な市民運動が社会問題に取り組むようになった
→先進国の人口については、以下のようなことが起きた
・平均余命がかつてないほどのびていた
・出生率が急激に減少して高齢化社会になった
※高齢化社会は、今までの家族観やライフ=サイクル観の
土台を変えてきていると言われている
ポイント
・現代の科学や学問の変化と進歩についておさえる
・現代の生活の変化についておさえる
このあたりが今回のポイントです