村落について
村落について考えてみます
・村落について
※村落は、大きく分けて集村と散村に分けられる
・集村について
・集村とは・・人々が家屋を密集させて居住する村落のこと
→集村の多くは、塊村だと言われている
※塊村・・自然発生的に誕生した集村のこと
・集村は、古くから農業が行なわれていたヨーロッパに多いと言われている
→・ヨーロッパでは、伝統的に共同体の意識が強い
→広場村や円村(環村)などでは、家屋に囲まれた村の中心に広場を作って、
そこに教会や共同牧場を設置した
=治安が悪くなった場合は、このような形態が防御の機能も果たしていた
※中国の囲郭村や奈良盆地の環濠集落なども防御の機能を持っている
・中世以降に開拓されたヨーロッパの村落は、路村と呼ばれる列状の村落が見られる
※路村・・道路に沿って、列状かつ帯長に農家や耕地がならんでいる村落のこと
※ドイツやポーランドの森林地域に発達した林地村などは、路村の典型だとされている
※日本では、江戸時代の新田集落のなかに、路村と同じような形態をとるものがある
・散村について
・散村とは・・家が離れている集落のこと
・散村には、以下のような特徴があると言われている
→・各農家のまわりに耕地を集めやすいという利点がある
・農家と耕地との距離が近いため、耕作や収穫に便利
・散村は、以下のように、大規模な農地が広がる地域に多く見られる
→・オーストラリアの小麦栽培地域
・アメリカやカナダのタウンシップ制がしかれた地域 など
※タウンシップ制・・その国の開拓時代に未墾地を計画的に区画した制度のこと
・日本では、砺波平野や大井川扇状地などにも散村が見られる
※このような場所でも、現在は市街地が広がっている
・村落共同体について
・村落に住む人々は、以下のような特徴がある
→・伝統的に土地とのつながりが強く、限られた範囲で日常生活を送ることが多い
・何世代もかけて住み続けていたため、住民どうしの結びつきが強い
=そのため、密接な村落共同体というものが作られてきた
・現在の村落共同体は、以下のような特徴がある
→・農業の機械化や省力化などが進んだ
・若者を中心として、村を離れる人が増えた
・人口の流出と高齢化を引き起こしている
ポイント
・集村についておさえる
・散村についておさえる
・村落共同体についておさえる
このあたりが今回のポイントです