移民の国アメリカについて

アメリカを、移民を中心に考えてみます

 

 

・アメリカ合衆国の発展と移民について

 

 

　・アメリカ合衆国は、民族や文化が多様な国だとされている

　　→中でも、北西ヨーロッパからの移民は、大西洋岸に植民地を建設し、

　　　建国と発展の原動力になったと言われている

 

 

　・人口の増加にともなって、開拓民は内陸へ向かっていった

　　※荒野と接する開拓前線（フロンティア）は、西へ移動した

　　※開拓民は、家族ごとに小規模な農場を経営した

　　

 

　・タウンシップ制によって、東西南北に直行する道路や、方形の農場が一般的になった

 

 

　・アメリカでは、自作農を育成する農業政策が実施された

　　→代表的な政策に、ホームステッド法がある

　　　※ホームステッド法・・開拓民が５年間定住して開墾した場合、

　　　　　　　　　　　　　　連邦政府から１６０エーカーの公有地を

　　　　　　　　　　　　　　無償で獲得できる制度のこと

 

 

　・開拓の時に、ネイティブアメリカンは西の不毛な土地へ追いやられた

　　※ネイティブアメリカン・・北アメリカの先住民のこと

 

 

 

 

　・移民の数と出身地は、時代によって変化してきた

　　→中でも、多数派である北西ヨーロッパ系の人々のなかでも、ワスプ（ＷＡＳＰ）は、

　　　政治、経済、文化の発展に大きな影響を与えたと言われている

　　　※ワスプ（ＷＡＳＰ）・・白人(white)、アングロサクソン(Anglo Saxon)、

　　　　　　　　　　　　　　　プロテスタント(Protestant)のこと

 

　　→一方で、少数派としては、アフリカ系アメリカ人（黒人）やヒスパニックが

　　　大きな割合を占めている

　　　※１９６０年代に移民法が改正されたあと、１９７０年代からは

　　　　アジアやラテンアメリカの移民が増えた

 

　　＝現在に至るまで、よりよい生活と自由を求めて、アメリカに移住を希望する人は多い

 

 

 

 

 

 

・地域によって異なる民族構成について

 

 

　・アメリカは、住民の構成に地域差が見られる

　　※住民の構成の地域差は、移民の流入経路や国内の人口移動を反映したもの

　　　だと言われている

 

 

　・南部

　　→・アフリカ系アメリカ人が集中している

　　　・１９世紀の中ごろまで、奴隷労働力に依存したプランテーション農業が

　　　　行なわれていた

　　　　※その後、奴隷労働者の中には、以下のような動きを見せる人々が出てきた

　　　・労働力の不足したアメリカ北部の工業都市に流入する人

　　　・第二次世界大戦中の軍需産業の発展に伴って、太平洋岸の大都市に移動した人

 

 

　・ヒスパニック

　　→以下のようなところに集中している

　　　・メキシコと国境を接する南西部

　　　・カリブ海諸国に近いフロリダ半島に集中している

 

 

　・太平洋岸

　　→・環太平洋地域の一部としてアジア諸国と密接な関係を持っている

　　　・大都市に、中国、フィリピン、インドなどからの移民が集中している

 

 

　・ヨーロッパ系の人々

　　→アメリカの国土の全域に住んでいる

 

 

 

 

 

 

・多民族社会の課題について

 

 

　※アメリカは、移民を積極的に受け入れてきた

　　→その裏で、少数派集団に対する偏見や差別が存在した

　　　＝摩擦や対立が繰り返されてきた

 

 

　※特に、アフリカ系アメリカ人に対しては、根強い差別が存在したと言われている

　　→しかし、１９６０年代に公民権運動というのが展開した

　　　＝その結果、法律の上では、平等な権利が保障されている

 

 

　※所得や教育の格差を是正するための動きも見られている

 

 

　・最近では、アメリカの社会に存在する様々な集団が、お互いの文化的な伝統を

　　尊重しながら共存していこうとする意識が強まっていると言われている

 

 

 

ポイント

・アメリカ合衆国の発展と移民についておさえる

・地域によって異なる民族構成についておさえる

・多民族社会の課題についておさえる

 

このあたりが今回のポイントです