オーストラリアの入植と産業について
オーストラリアの入植による開発と産業について考えてみます
・オーストラリアの入植について
・オーストラリアは、1788年にイギリスによって、シドニー付近から開発が始まった
・開発は、ほぼ現在の州の前身となる植民地単位で行われた
※開発の拠点として、シドニーやメルボルンなどの都市に人口が集中した
→これらの都市は、政治、経済、交通など、植民地の開発や経営に必要な
様々な機能の中心地として発展した
→1901年の独立後も、そのまま州都として繁栄を続けた
・オーストラリアの開発や産業が進むにつれて、不足することが多い労働力の供給のために、
関係が深かったイギリスなどのヨーロッパから、積極的に人々を受け入れていった
・現在、オーストラリアの人口の多くは、大陸の東部、南部、南西部にある州都と、
その周辺の都市に集中している
※一方で、内陸部の乾燥地域は、かなり人口密度が低い
・オーストラリアの産業について
※オーストラリアは、鉱山資源の世界的な産出国として有名になっている
・オーストラリアの鉱山資源の本格的な開発は、19世紀半ばのゴールドラッシュ
から始まった
※そのあとに、億万長者という夢を求めて多くの国から人々が
オーストラリアに来たため、人口が急増した
→人口の増加と同時に、金鉱だけでなく、銅、鉛、鉄鉱石などの鉱山も
あいついで開発された
・新しく有力な鉱山が開発されると、今まで誰も住んでなかった場所に、
突然町が作られるということがあった
・アボリジニーの共同所有地からウランなどの有力な鉱山がたびたび発見された
※この時の鉱山の採掘権をめぐって、何度か紛糾も起きている
・現在のオーストラリアでは、以下のような鉱山資源が産出されている
→・ボーキサイト ・ダイヤモンド ・鉄鉱石 ・亜鉛 ・金 ・ウラン
・レアメタル(ニッケル、コバルト、マンガンなど) ・鉛 など
=オーストラリアの鉱山資源の種類は多く、世界有数の産出量でもある
=レアメタルは、ハイテク産業には必須で、世界的にも需要が増えている
・オーストラリアは、エネルギー資源にも恵まれている
※特に、石炭は多い
・オーストラリアは、羊毛、小麦、肉類などを含めて、一次産品が非常に豊富
→これらは、アジアの国々に向けて盛んに輸出されている
・オーストラリアの農業は、大陸の沿岸部から内陸部に向かって開発が進んでいった
・内陸部や西部では、穀物の栽培は不可能だった
→しかし、グレートアーテジアン盆地などの地下に豊富な地下水が存在する
ことがわかると、そこでは、羊や牛の放牧地が急速に広がった
※この地域では、掘り抜き井戸がいたるところに見られる
・現在、オーストラリアは地域によって、以下のように様々な農業が行われている
※・沿岸部やその周辺
→小麦や大麦などの穀物栽培と羊の飼育とを組み合わせた混合農業が行われている
・砂漠を除いた内陸部や西部
→大規模で粗放的な放牧地が広がっている
・オーストラリアで生産されている農産物の中で、日本への輸出が急速にのびている牛肉を
オージービーフという
※タスマニア州の牧場などでは、日本の大手商社や全国チェーンの
スーパーマーケットによる契約牧場も見られる
ポイント
・オーストラリアの入植についておさえる
・オーストラリアの産業についておさえる
このあたりが今回のポイントです