細胞内外の酵素の働き
細胞内外の酵素の働きについて
(1)酵素の働き
・触媒(化学反応を促進)
→触媒は、無機触媒と酵素(生体触媒)に分かれる
・酵素は、タンパク質が主成分
※タンパク質は熱、強酸、強アルカリに弱い
(2)酵素の性質
①最適温度
・無機触媒は、温度の上昇に比例して反応速度も上昇する
・酵素は、ある一定の温度の上昇までは反応速度に比例するが
一定の温度を過ぎると反応速度が遅くなる
②最適pH
※pHは、酸性 < 中性 < アルカリ性 という順番になっていて、中性はpH7
・ペプシン(胃液、タンパク質消化)・・・pH2
・アミラーゼ(だ液、デンプン消化)・・・pH7
③基質特異性
・酵素は、特定の立体構造を持っていて、その形に合う特定の物質(基質)にしか
作用しないという特徴がある
※炭水化物
・でんぷん(アミロース) → アミラーゼ
・麦芽類(マルトース) → マルターゼ
※タンパク質
・タンパク質 ← ペプシン
← トリプシン(すい臓)
(3)酵素の分布
①細胞内で働く酵素
・光合成に関係 → 葉緑体
・好気呼吸に関係 → ミトコンドリア
・嫌気呼吸に関係 → 細胞質基質
②細胞外で働く酵素
・ゴルジ体から分泌される
=消化酵素