染色体と細胞の分化
1、染色体について
※染色体は、中期に最も観察しやすい
→核型(生物種で一定)
※染色体については、2つの見方がある
(1)相同染色体
・同形、同大の染色体が2本ずつ存在する(1本は父方、もう1本は母方から受け継ぐ)
・染色体数の一般式 = 2n
(ヒトの場合 2n = 46)
(2)核相
・2n → 複相
・n(減数分裂で生じる) → 単相
※体細胞分裂の観察 タマネギの根端分裂組織
・固定・・・酢酸で生きた状態のまま固めて保存する
・解離・・・希塩酸(60℃)で浸し、細胞同士のつながりを壊し、やわらかくする
・染色・・・酢酸カーミン(オルセイン)で染色
・押しつぶし・・・細胞を押し広げて均一にする
2、細胞の分化について
・分化とは・・・分裂で生じた娘細胞が特有の形や働きを持つように変わること
(G1期に起こる)
細胞 → 組織 → 器官 → 個体 (多細胞生物)
分化
※細胞の分化は、動物と植物で分かれる
①動物細胞の分化
・分化すると、分裂能力は基本的に失われる
・万能細胞は、分裂しでいろいろな組織や器官に分化する能力がある
※万能細胞の例:胚性幹細胞(体細胞を脱分化して万能細胞にする可能性がある)
②植物細胞の分化
・頂端分裂組織(根や茎の先端)に分化細胞がある
・組織培養として、下のような動きがある
ニンジンの根の細胞 → 末文化細胞 → カルス(細胞塊)
脱分化 分裂
→茎や葉(植物ホルモン処理)
→根