内部環境の調節

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投稿者:       投稿日時:2013/11/12 03:39      
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内部環境の調節について

 

※なぜ内部環境の調節が必要なのか

 →内部環境の調節によって、カラダを一定に保つ必要がある

  =この一定に保つことを恒常性の維持という

 

 

 

1、外部環境と内部環境

・外部環境・・・組織や器官を指す

・内部環境・・・体液(血液、組織液、リンパ液)を指す

  ※体液の働き

    →・O2栄養分の運搬

     ・CO2老廃物を運び去る

     ・恒常性の維持 = ホメオスタシス

      ※ここでの恒常性の維持は、体温の維持を指す

 

 

 

 

2、体液の循環

※脊つい動物の体液は、大きく分けて、血液、組織液、リンパ液がある

 

 

①血液

 ・血液は、有形成分(赤血球、白血球、血小板)と液体成分がある

 

(1)赤血球

  ・赤血球は無核で、6~9μmの大きさ

  ・Hb + O2 ⇔ HbO2(酸素ヘモグロビン)

    ※ヘモはFeを、グロビンはタンパク質をさす

    ※Hbは暗赤色、O2は鮮紅色

  ・細胞は、O2を消費してATPエネルギーを作っている

  ・HbとO2の組み合わせが肺で出来る

    ※この組み合わせは、O2濃度が高い時にどんどんできる

  ・HbO2に向かう肺はO2分圧が高く、Hb+O2に向かう組織はO2分圧が低い

 

  ・酸素解離曲線・・・各O2分圧と各CO2分圧での

            酸素ヘモグロビンの割合を知る曲線のこと

   ※CO2分圧が低く、O2分圧が高い → 結合度が大きい(肺)

   ※CO2分圧が高く、O2分圧が低い → 解離度が大きい(組織)

   ※pHが高い → 結合度が大きい

   ※温度が高い → 解離度が大きい

 

(2)白血球

  ・巨大な核がある

  ・6~20μmの大きさ

  ・1立方ミリメートルに、6000~8000個ある

  ・生体防御(免疫)に関係

 

(3)血小板

  ・無核

  ・2~4μmの大きさ

  ・1立方ミリメートルに、10万~40万個ある

  ・血液凝固に関係

 

(4)血しょう

  ・90%が水

  ・物質(血球、グルコース、アミノ酸、タンパク質、ホルモン、老廃物 など)の運搬

  ・CO2も血しょうに溶かして運搬

   ※溶かすときは、H2CO3 → HCO3 + H(酸性) になる

 

 

②組織液

 ・細胞との間で栄養分や老廃物などの受け渡しをする

 ・循環しない

 ・90%は血管に戻り、10%はリンパ管に行く

 

 

③リンパ液

 ・無セキツイ動物にはない

 ・老廃物の運搬

 ・異物から身体を守る

 ・組織液 → リンパ管 →静脈(鎖骨下)に合流

  ※リンパ系はリンパ管とリンパ節(白血球や血しょうをろ過する場所)とに分かれる

 

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