種子の発芽の調節

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投稿者:       投稿日時:2013/11/12 04:37      
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種子の発芽の調節について

 

 

①種子の発芽

 

※種子の発芽までの流れ

 

        水分     アブシシン酸の減少

 休眠  →  温度  +      &     →  吸水が増大して、発芽につながる

        酸素     ジベレリンの増加

 

※吸水量が増加すると養分が分解され、さらに増加すると成長につながる

 

 

 

・種子の発芽に関する実験

 

・糊粉層が周りについた種子を半分に切り、胚がないほうをA、胚があるほうをBにする

・シャーレを2つ用意し、1つのシャーレに寒天(デンプン)を入れ、

 アミラーゼ(触媒酵素)が糖に変える

 ※この時に、発育に必要なエネルギーを得る

・AとBをヨウ素液につける

・この実験をすると、寒天に置いたAの種子以外(寒天に置いたBの種子、

 寒天に置いてないAとBの種子)は青紫色にならない

 

 →上の実験から、以下のようなことがわかった

  種子が吸水  →  胚でジベレリンが合成  →  糊粉層でアミラーゼを合成

                           ※この時に、胚乳にあるデンプンを

                            糖に分解する

 →デンプンの分解は、胚があると良い

 →結果的に、ジベレリンがあると良い

  ※胚はジベレリンを分泌する

 

 

 

②種子の発芽と光

※種子には、光発芽種子と暗発芽種子とがある

 ・光発芽種子・・・レタス、タバコなどの小型で、貯蔵物質が少ない

          (発芽したらとたんに光合成が開始する)

 ・暗発芽種子・・・カボチャ、ケイトウなどの種子のこと

 

・光には、赤色光(R)と遠赤色光(FR)とがある

 →・赤色光・・太陽から直接浴びさせることが出来る光で、

        クロロフィルによく吸収される(光合成に利用される)

  ・遠赤色光・・太陽からの光を木が受け、木から漏れて地面にたどり着くまでの光で、

         発芽に適していない

   ※これらを感知できるフィトクロムというものがある

 

  フィトクロム  →  赤色光吸収   →  フィトクロム

    R型    ←  遠赤色光吸収  ←   FR型     という動きがある

 

※R型とFR型を交互に照射すると、最後に照射した光がR(赤色光)の時に発芽する

 

 

 

③種子の発芽と温度

 

・低温要求種子という種子がある

→・温帯北部~亜寒帯にある

 ・5℃前後で、1~数か月存在する(この後に春が来る)

 

・人工的に低温期間を与える(低温処理)をすることで、発芽につながる

 ※低温処理の代わりにジベレリン処理をしても発芽する

 

 

 

④花芽形成の調節

 ※花芽形成は、別の回で説明

 

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