資源・エネルギー問題について -現状と未来-
資源とエネルギーの問題について考えてみます
・なぜ、資源とエネルギーのことが問題と考えられるようになったのか
・第二次世界大戦後に、エネルギー革命というのが、世界レベルで進んで行った
※エネルギー革命・・使う資源を石炭から石油に変えていこうとする動きのこと
第二次世界大戦前は、石炭が主流だった
※しかし、現代のように大量にモノを消費する社会というのは、
石油を使うことで生まれてきたので、石油危機という出来事が起きてから、
石油に頼るスタイルに疑問がもたれるようになった
→そこで、石油危機によって石油の値段が上がったことを意識して、
官庁と民間の人達が一緒になって、省資源・省エネルギーのための動きが
見られるようになった
=結果的に、日本はエネルギーを多く使うスタイルから、
省エネルギー型へのスタイルになることが目指された
→このように、産業のスタイルを変えることを、産業構造の転換と言う
※産業構造の転換の例
・企業や政府が、省資源や省エネルギーのために、技術開発ということをやってきた
・石油の一部は、代替エネルギーを使うようになった
※代替エネルギー・・あるエネルギーと代わる可能性のあるエネルギーのこと
→石油に関しては、石油に代わって、天然ガス、原子力、
石炭などが使われた
・1993年から、ニューサンシャイン計画というのが進められた
※ニューサンシャイン計画・・環境の維持、経済成長、エネルギーの安定供給などを
同時に行うことを目指す計画のこと
・資源、エネルギーの今後と未来について
・前提として、石油や石炭などの化石燃料は、再生産が出来ない枯渇性資源であることを
意識しなければいけない
※しかし、石油危機の後に、省エネルギーの努力をしたのにも関わらず、
1980年代に一次エネルギーの使用料がまた増えてきた
→そのため、このような現状が続いた場合、石油や天然ガスは
100年も満たないうちに枯渇すると予想されている
※・一次エネルギー・・地球の持っている熱エネルギーや、化石燃料など、自然界が
持っているエネルギーのこと
・二次エネルギー・・一次エネルギーから作られる
エネルギー(電力やガソリンなど)のこと
・最近では、化石燃料を使うことによる大気汚染が大きな問題となっている
※例:地球温暖化(二酸化炭素が原因)、酸性雨(窒素酸化物や硫黄酸化物が原因)
→そこで、政府は地球環境を維持するためには、化石燃料を減らすことが必要だと考えて
環境税(炭素税)という税を導入した
・今日では、原子力発電が全てのエネルギーの中での比率が高まり、
石油、石炭、天然ガスの次に多いエネルギーとなった
※原子力発電は、チェルノブイリや福島第一原発などのように、
危険がついてくるという問題がある
→そのため、最近では新しいエネルギーの供給が考えられるようになった
※新しいエネルギーの例
・クリーンエネルギー・・環境や資源の枯渇という問題などを意識した
エネルギー(太陽光や風力などのエネルギー)のこと
・コ・ジェネレーション・・発電する時に出る熱を使って、
給湯などを行う熱電供給システムのこと
ポイント
・資源とエネルギーの問題の背景を押さえる
・産業構造の転換を押さえる
・資源とエネルギーの今後の問題を押さえる