日本の農業と食料は今後どうなっていくのか
日本の農業と食料について、様々な面から考えてみます
・日本の農業と食料の現状について
・政府が2005年に、農業の方向性を決める指針として、
「食料・農業・農村基本計画」というものを作った
→この計画の中で、地産地消やリース方式などを進めることが考えられている
※・地産地消・・地域で作られた作物を、作ったその地域で消費すること
・リース方式・・農地を貸し付け(リース)する方式に限定して、
企業が農業に参入できる方式のこと
→農地を自分のものとして所有することはできない
・日本の食料自給率(カロリーベース)は、1960年の時に約80%だったが、
1990年の時に約40%になった
=これは、OECDの加盟国の中で、最低の食料自給率になった
→食料自給率が低いから、日本は食料を輸入に頼らなければいけないという状況がある
※日本の農業の復活のためには、「農業ビッグバン」を行う必要がある、という人もいる
・農業ビッグバン・・農業の構造を根本から変えていこうとする改革のこと
・グローバル化による日本の農業への影響について
・日本は、農産物の輸入は、毎年増加している
・2005年に、安い中国産のキャベツやレタスの輸入量が増えたことで、値段が安くなった
→逆に、価格が下がったことが原因で、日本のレタスやキャベツが大量に廃棄された
・グローバル化する農業の現状について、下のような意見とともに議論されている
・日本は、農業を他の国からの輸入に任せて、工業やサービス業を専門的に
成長させていくべき
→・輸入のために、貿易を自由化すると、外国の農業に負けないように
しなければいけない、という気持ちになり、
農家がより良いものを、より安い値段で作るかもしれない
・食料の安全保障という視点から、日本の食料自給率は高めていく必要がある
→・コメの関税率を700%にして、他の国から非難されても
しょうがないのではないか
・グローバル化する農業の問題点
→・遺伝子組換えの作物が日本に入ってきた場合の安全性の問題がある
・日本が食料危機(食料が日本で不足してしまうこと)になってしまう可能性がある
※食料危機の原因
・人口が増える
・異常気象が発生する
・紛争で、食料を作らなくなる
・外国との仲が悪くなると、農産物を輸出してもらえなくなる可能性がある etc
・日本の農業の動き
・現在では、トレーサビリティーが進んでいる
※トレーサビリティー・・消費者が作物について、誰がどこでどのように作って、
加工して、消費者のところに来たのかを知ることが出来ること
・農業の本来の目的以外の部分が注目されている
例・水源を守る
・山崩れなどを防ぐ etc
・直接支払制度が始まっている
※直接支払制度・・農家の所得の保障をする制度のこと