現代の世界の工業の現状と課題について
現代の世界の工業の現状と課題について、グローバル化と知識産業を中心に考えてみます
・グローバル化が進む工業について
・現代の工業の特徴
→企業間で協力するという関係が、国という枠を超えてグローバルに作られている
※航空機の例
・航空機の製造は、本社のあるアメリカ以外に、日本、イタリア、イギリス、フランスの
企業も参加している
→主要な部品ごとに、最高度の技術を持っている企業に開発と生産を任せた結果、
国際分業が行なわれている
・工業のグローバル化は、多国籍企業の活動にも見られると言われている
※自動車の例
・世界を6つの地域ブロックに分けて、地域統括本部を設け、
そのもとに生産や販売を担当する子会社を置いている
→そこでは、現地で調達された部品や資材で、現地の市場のニーズに適した車種が
生産されている
=現在の工業は、製造や販売の現地生産が行なわれる一方で、研究や開発、
高級車の生産などは本国を中心に行われる
・「知識産業」の工業について
※工業のグローバル化は、国際競争を激しくさせた
→特に、先進国においては産業の空洞化を招いたと言われている
=そのため先進国では、ものを作る工業から、今まで蓄積した「知識」の活用や、
新しい研究開発によって利益を生み出す産業へと
移行してきていると言われている
※製造業も、医薬品や精密機械などの分野では、「知識」が重要とされて、
多くの研究開発費が使われている
=工業は、ハイテク産業を中心に「知識産業」となりつつある
・研究開発などによって生み出された知識は、知的所有権によって保護され、
経済的な価値を持つようになる
※知的所有権・・人間の幅広い知的創造活動について、
その創作者に権利保護を与える権利のこと
→相手の特許権などを使うときは、相手に特許使用料を使うことなどが必要とされる
ポイント
・工業のグローバル化についておさえる
・「知識産業」の工業についておさえる
このあたりが今回のポイントです