飢餓と貧困を無くしていくための動きには、どのようなものがあるのか
飢餓と貧困の問題について考えてみます
・貧困と飢餓はなぜ生まれてしまうのか
→貧困と飢餓の原因は、先進国と発展途上国との経済格差だと言われている
・経済格差は、どうやって無くしていくのか
→経済格差を無くすために、先進国が発展途上国に援助を行う、という動きがあった
※しかし、この援助については、いくつかの考え方がある
・経済援助への考え方について
→経済援助については、以下のような考え方がある
・援助した国と援助をされた国との関係が仲良くなる
・援助は、貧困と飢餓を無視してはいけない
・発展途上国の成長が、世界全体の平和のためには必要である、という意識が必要
・援助が、植民地化のような現象になってはいけない etc
・経済援助は、具体的にどのようなことを行うのか
・経済援助には、基本的ニーズ(BHN)と経済開発援助という、
大きく2種類のパターンがある
・基本的ニーズ・・最も貧しい階層の人達の生活レベルが上がることに
直接関わるようなニーズ(衛生管理、医療、食料、教育など)を
提供するようなニーズのこと
・経済開発援助・・経済成長を後押しすることで、間接的に貧困問題を
解決させようとする考え方のこと
→しかし、基本的ニーズと経済開発援助には、それぞれに問題があると言われている
・問題として指摘されている点
・基本的ニーズ・・発展途上国が先進国の援助に頼りきってしまい、
発展途上国が経済面での自立をすることが難しくなるのではないか、
という点が指摘されている
・経済開発援助・・先進国が間接的に援助をしても、経済成長ができないことがある、
という点が指摘されている
※経済開発援助によって、国によっては実際に下のような現象が起きたことがあった
・借金が増えて、借金が返せない状態にまでなってしまった
・その国の経済格差が広がってしまった
・開発のための事業を行うことで、人々のインフラがダメになったり、
環境が破壊したりした
・日本のODAについて
※なぜ、ODAを取り上げるのか
→日本のODAは、発展途上国が自分達で経済的な自立を行うための努力を
援助するという目的が中心だから
→上のような考え方でODAが使われているため、発展途上国には、
お金をあげるのではなく、貸してあげる、ということが中心
→援助の対象も、道路や発電所のような、経済成長に必要な基本的なものへの援助が
中心となっている
・日本のODAは、具体的にどこに援助をしているのか
→日本は、戦争への反省という観点から、東アジア諸国に重点的に援助を行っている
※ただし、援助されている国の中には、援助の対象から外れて、
自分が他の発展途上国を支援する動きも出てきた
=このように、元々発展途上国だった国が、今でも発展途上国である国に
援助することを「南南協力」という
・日本のODAの新たな動き
→日本は、2003年に「ODA大綱」というものの内容が変わった
→この変更によって、
ODAの対象にする地域を拡大すること、
ソフト面(教育、医療など)をより重視すること
が決められた
→貧困と飢餓については、国際社会が経験や知識を生かして、
経済格差を無くしたり、よりよい援助を考えたりすることが大切だと言われている