先進国と発展途上国の食料需給と人口問題について
先進国と発展途上国の食料需給と人口問題について考えてみます
・地域的に見た食料需給について
・発展途上国は、食料を自給できない国が多い
※なぜ、自給できない国が多いのか
・食料の増産を上回る速さで人口が増加している
・干ばつや洪水などの災害、戦乱などによって、食料不足や飢餓が発生してしまう
=そのため、貿易や先進国からの食料の援助によって、
食料を確保していくことが必要だと言われている
※一方で、十分な食料があっても、以下のような食料の問題がある
・食料が公平に行きわたらないという問題がある
・自給用の作物よりも、輸出用の作物の栽培が優先されてしまう
=食料不足は、様々な原因が関連して引き起こされている
・反対に、アメリカ、カナダ、オーストラリア、アルゼンチンなどの国は、
食料自給率が高い
→これらの国は、食料に関して以下のような特徴がある
・農薬や化学肥料を使って、機械を取り入れた大規模な企業的農業を行った
・穀物を中心とした食料を、大量に輸出するという
世界の食料の倉庫のような役割もある
・一方で、日本などのように、先進国のなかでも、食料自給率が低い国がある
→このような国は、自分の経済力を生かして外国から大量の食料を輸入している
=現在は、世界全体で多くの食料を生産できるが、食料の分配が重要だと考えられている
・発展途上国の人口と食料について
・発展途上国は、人口増加が激しい
※なぜ、人口増加が激しいのか
・発展途上国は、労働力が欲しいが乳児死亡率が高いため、
出来るだけ多くの子どもを産もうとする
・衛生状態の改善、医療の普及、寄生虫の駆除などで、死亡率が下がって人口が増加する
→これらの人口増加は、食料不足の問題を引き起こすと言われている
※食料不足は、労働力の減少で食料の生産に支障をきたしている地域もある
・人口爆発の原因である高い出生率を下げるために、発展途上国の多くは
家族計画を推奨してきた
※なかには、一人っ子政策のように、政府による強力な政策で
出生率が大幅に低下した国もある
→しかし、子どもは財産という伝統的案考え方を変えることは難しいため、
家族計画が普及しない場合もある
※アフリカでも、人口抑制が成功しているわけではなく、出生率はいまだに高い
・先進国の人口問題について
※先進国の人口問題の特徴の一つに、高齢化というのがある
・高齢化は、ヨーロッパで著しいと言われている
※なかには、出生率が死亡率よりも低い国もあり、このような場合は人口が減少する
→このような高齢社会は、高齢者に対応した社会の仕組みや施設が
必要だと言われている
・高齢者は、経済的に安定した生活を送ることが出来るように、
年金制度を充実させることが求められている
※これに加えて、高齢者が生きがいをもって生活が出来るような場所の提供も重要
だと言われている
=そのため、介護用の人材や施設の確保、バリアフリー化の進んだ社会の実現などが
重要だとされている
・一方で、増える高齢者の福祉を支えるために、生産年齢人口に対する経済的な負担が
大きくなっている
※現在は、出生率の低下と同時に、少子化の傾向も進んでいるため、
問題はさらに深刻になっていると言われている
※ただし、長寿社会は人類が求めていた理想でもあり、平均寿命ものびている
=高齢社会は、現在の人々にとって新しい課題であり、挑戦でもあるため、
新しい可能性を秘めていると言われている
ポイント
・地域的に見た食料需給についておさえる
・発展途上国の人口と食料についておさえる
・先進国の人口問題についておさえる
このあたりが今回のポイントです