社会保障の問題点と対策・高齢社会での福祉について

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投稿者:       投稿日時:2013/11/18 00:14      
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社会保障のスタイル、日本の社会保障制度の問題点と対策、

特に年金、医療、介護について考えてみます

 

 

・社会保障制度のスタイルについて

 

 ・社会保障制度は北欧型と大陸型の2つに大きくは分けられる

  ・北欧型・・イギリスのように、全ての国民を対象にして、ナショナル・ミニマムを

        公費(税金)で保障するスタイルのこと

  ・大陸型・・ドイツやフランスなどのように、被用者(雇われて働いている人)を

        対象にして、国民からの保険料を社会保障の財源の中心にするスタイルのこと

 

  →日本は、北欧型と大陸型の混合だと言われている

   ※国民皆保険、国民皆年金は全ての国民を対象にしているので、北欧型に見えるが、

    職業によって保険と年金に払う金額ともらう金額が違うので、

    大陸型とも見えるということがある

 

  →日本のように中途半端に混合している社会保険制度は、

   特に注意して見て行く必要があると言われている

   ※日本は急速に高齢化が進んでいて、国民皆年金、国民皆保険の重要度が

    増してきているから

 

 

 

 

・年金保険について

 

 ・年金保険の大きな動きとして、1986年に全国民共通の基礎年金制度

  という制度が作られたことが挙げられる

 

 ・年金の財政の負担を軽くするために、1994年に基礎年金制度が改正され、

  厚生年金や共済年金を受け取ることが出来る年齢が60歳が少しずつ引き上げられ、

  結果的に65歳まで引き上げられることになった

 

 ・最近では、年金の一部を民営化にする、という動きが見られるようになってきた

  (日本版401kと言われる、確定拠出型年金などが当てはまる)

 

  ※・基礎年金制度・・元々の国民年金を全員が加入して、全員に平等かつ同じ金額を

            給付するという基礎年金に加えて、雇われている人は厚生年金を、

            公務員は共済年金を、それぞれが仕事をしていた時の

            収入の額に応じて給付される制度のこと

   

  ※・確定拠出型年金・・企業や加入している人が、一定のルールに従って、保険料を払うが

             給付される年金の金額については、保障がない制度のこと

             →アメリカでは、401kプランという名前で普及していて、

              日本は2001年にこの年金の方式を取り入れた

   

 

 

 ・年金の財源はどのようにして確保するのか

  →現在では、年金の財源の確保の方法をどうするべきか、

   ということが問題視されている

 

  →日本の場合は、積立方式と賦課方式の中間を取る、修正積立方式という方式を

   使っているが、段々と賦課方式に移りつつあると言われている

 

   ※・積立方式・・将来もらえる年金の財源を、自分が払った保険料の積立てによって

           賄う方式のこと

           =自分が現役の時に払った保険料が、

            自分が高齢者になって年金をもらう時の財源になる

    ・賦課方式・・ある期間にもらえる保険料を、その期間で払われた保険料を

           財源にして賄う方式のこと

           =現役で払っている世代の保険料がそのまま高齢者の年金の財源になる

 

 

 

 

・高齢社会の中の福祉(特に医療と介護)について

 

 ・高齢社会では、どのように福祉を良いものにしていって、

  費用を賄っていくかということが問題となっている

  →その中でも、特に医療と介護の分野が注目されている

 

 

 ・医療の分野について

 

  ・医療の分野では、お年寄りの医療費が増えるという問題に対応するために、

   1983年に老人保健制度という制度を作った

   →その後、2008年に後期高齢者医療制度が作られ、

    75歳以上の高齢者は「後期高齢者」という枠組みになり

    後期高齢者医療制度という、今までとは別の制度に取り入れられることになった

    ※この制度だと、収入が少ない人ほど負担が大きいという問題があると言われている

 

   ※後期高齢者医療制度・・都道府県を単位とした「広域連合」という

               特別な地方公共団体を対象として、75歳以上の保険を

               受けている人の年金から保険料を徴収することになった

               制度のこと

 

 

 

 

 ・介護の分野について

 

  ・医療保険とはまた違った保険として、介護保険制度という制度が

   2000年の4月から行われている

   ※しかし、介護保険をちゃんと使うための認定の基準が厳しく、

    介護サービスの内容が限られたものしかないという問題点があると言われている

    →2005年には、法律が変わり、介護を使う人の金額の負担が大きくなると同時に、

     介護を行うという目的から介護を受けなくても大丈夫なように

     予防をするという考え方に移りつつあると言われている

  

   ※介護サービスについては、介護の人数や施設の数は少なく、

    地域によってサービス内容が違うという問題があると言われている

 

 

 

 

・社会福祉を充実させていくためには

 →現在では、ノーマライゼーションの考え方やバリアフリーの動きが大切だと言われている

  ※・ノーマライゼーション・・高齢者や障害者などが、社会の中で他の人達と同じように

                生活をするという考え方のこと

   ・バリアフリー・・生活をしていく上で、邪魔で障害になる可能性のあるものを

            無くしていくこと

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