人権・人種・民族の問題について
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人権・人種・民族の問題について考えてみます
・国連が行っている人権の保障について
・国連は、1948年に世界人権宣言という宣言を採用した
→この宣言で、「すべての人民とすべての国とが達成すべき共通の基準」として
人権を保障しようとした
・その後、1966年に国連が世界人権宣言をより具体的にした
=その時に出来たのが、国際人権規約という規約だった
・さらにその後は、難民条約、人種差別撤廃条約、女性差別撤廃条約、
子どもの権利条約などを採用している
※子どもの権利条約が採用された背景には、
ストリートチルドレンが存在していることが大きいと言われている
・ストリートチルドレン・・路上で生活している子どものこと
→このような現状があるので、子どもの権利を徹底するという考えが強くなった
・人権に取り組むNGOについて
・人権を意識したNGOで代表的なものに、アムネスティ-インターナショナルがある
※アムネスティ-インターナショナルは、奴隷制度の廃止、マイノリティの権利の保障、
「良心の囚人」の救援などを行っている
・マイノリティ・・ここでは、少数派という意味に加えて、
社会から排除されている人達のことも指す
・良心の囚人・・思想や考え方などを理由に、正当な理由なく
逮捕や監禁などをされている人のこと
・民族の問題について
・民族の問題になる原因の1つに、ナショナリズムがある
※ナショナリズム・・民族や国などが独立や発展などを目指す運動や考え方のこと
→ナショナリズムが、自民族中心主義、民族差別などを生むと言われている
・自民族中心主義・・自分の民族の文化を基準として、
他の文化を判断する考え方のこと
・先住民の権利について
・先住民の権利で問題とされているものに、アイヌ民族の問題がある
・アイヌ民族に対する差別について
※アイヌ民族に対する差別とは・・北海道を中心にアイヌという民族の人達がいて、
自分たちなりの文化を作ってきたが、日本人によって、
土地が減っていったり、アイヌ民族が日本人として
扱われようとしたりと、日本人に支配されるような形で
生まれた差別のこと
・アイヌ民族に対する差別は、アイヌ民族が差別を無くしたいという動きによって、
アイヌ文化振興法が作られた
※アイヌ文化振興法・・アイヌの文化を尊重したり、盛んにしたりすることで、
アイヌの知識の普及などを推進する法律のこと
・人種の問題について
・人種の違いによって、差別されることがあり、代表的なものに
アパルトヘイト(人種隔離政策)がある
※アパルトヘイト・・南アフリカで、白人が黒人に対して行った差別のこと
→アパルトヘイトには様々な批判があり、1993年に廃止された
・難民の問題について
・難民とは・・宗教や国籍、政治的な考え方の違いなどによって迫害される不安や、
戦争や国内での紛争などが起きていることなどが原因で、
国外に逃げた人達のこと
→2006年の時点では、世界で約990万人の難民がいたと言われている
・難民に対する動きについて
・難民は、難民条約(難民の地位に関する条約)と難民議定書というもので保護されている
・難民が自分の国に帰った後に、迫害などの可能性がある場合は、
難民を自分の国に返してはいけない
=このルールのことを、ノン・ルフールマンの原則と言う
・難民に対して、様々な支援が行われていて、積極的に支援を行っている機関もある
例 ・国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)
・国際赤十字委員会
・様々なNGO など
※人権を守る機関としては、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)などがある