イギリスのヴィクトリア時代について
イギリスのヴィクトリア時代について考えてみます
・イギリスのヴィクトリア時代について
・19世紀のなかばのイギリスは、ヴィクトリア女王のもとで、最も繁栄していた
※1851年には、のべ600万人以上が入場したロンドン万国博覧会が開かれた
→この博覧会では、人々に近代工業力の成果を見せつけたと言われている
・イギリスでは、二大政党が総選挙の結果にもとづいて交替して政権を担当するという、
典型的な議会政党政治が成立していた
→議会政党政治のもとでは、保守党のディズレーリや自由党のグラッドストンなどによって、
重要な改革が次々と実現されていくようになった
※19世紀のなかばに、トーリ党が保守党に、ホイッグ党が自由党と
呼ばれるようになった
→改革の内容として、以下のようなことが挙げられる
・1867年の第2回選挙法改正で、都市労働者の多くが選挙権を獲得した
・1884年の第3回選挙法改正で、農業労働者などが選挙権を獲得した
→この2つの選挙権の獲得は、民主化を進める動きの1つになったと言われている
・1870年の教育法で、初等教育の公的な整備が始まった
・1871年の労働組合法で、組合の法的な地位を認めた
・一方で、アイルランドという国が、昔からイギリスの圧迫を受けて、
1801年に正式に併合されて「連合王国」に組み込まれていた
※アイルランドは、住民の多くがカトリックで、イギリス人不在地主に対する
小作人の地位に置かれていたため、生活が苦しい住民が多かった
※さらに、アイルランドは1840年代のなかばに大飢饉(ジャガイモ飢饉)が起きた
→そのため、アイルランドからは、わずか数年間で100万人以上の人々が
移民としてアメリカに移動した
※そして、1880年代以降にグラッドストンという人が提出した
アイルランド自治法案というのが議会を通過しなかった
=そのため、ケルト系民族の国であるアイルランドをめぐる問題は、
未解決のまま、20世紀を迎えることになった
ポイント
・イギリスのヴィクトリア時代の様子についておさえる
このあたりが今回のポイントです