海岸の地形について
海岸の地形について考えてみます
・海岸の地形について
※海岸は、水の動き、海面変動、土地の昇降運動などの影響によって、
海岸に様々な地形が発生する
・内湾では、細かい粘土が満ち潮で海岸近くに堆積するということが起きる
→その後、引き潮の時にはこれが広大な干潟になる
※干潟には、多くの小動物や、それを食べる鳥などが集まる
→河川が運んできた砂や、近くの海岸で侵食された岩くずが沿岸流で運ばれてきて、
海岸に堆積すると、砂浜や砂州を形成する
※砂州が長期間成長すると、入り江をふさいだり、陸地と島をつなげて陸繋島を
作ったりする
=干潟や砂州は、平坦だが、砂が風で吹き寄せられると砂丘の起伏を作ることがある
・地殻変動によって土地が盛り上がっている地域では、海岸は磯浜となることが多い
→また、標高が高く古い段丘から、標高が低く新しい段丘まで、
何段もの海岸段丘が見られることがある
=海岸段丘の表面は、海中にあったときに波で侵食された結果、平坦になっている
※波の侵食力が強い場合は、陸地を作る岩石が急速に侵食されて後退し、
長く続く海食崖を作ることがある
・海底の地形が盛り上がって離水すると、低くて平らな海岸平野が作られる
・逆に、海面の上昇や土地の沈みによって起伏の大きい山地が沈水するということが起きる
=すると、谷に海水が入り込んで、入り江が形成される
※入り江には、以下のような種類がある
・三陸海岸やエーゲ海の沿岸など、山地が海に沈んで生まれたリアス海岸
・ノルウェーやチリの南部などの高緯度地方に、
細長く陸地に入り込んだフィヨルドと呼ばれる入り江
→フィヨルドのもとになった谷は、氷河期に氷河が侵食して作ったU字谷だとされている
※ただし、リアス式海岸やフィヨルドは平地が少なく、
内陸地方との交通で不便なことが多い
ポイント
・海岸の地形についておさえる
このあたりが今回のポイントです