火山と平野について
火山と平野について考えてみます
・火山について
・火山・・地中深くで岩石がとけてできたマグマが、地表に噴出して形成する山のこと
※火山は、火口、カルデラ、谷に流れこんだ噴出物による火山堰止湖、溶岩台地などの
特徴的な地形を作っている
・火山は噴火に伴って、溶岩、火山灰、火山ガスなどを地上に放出する
→空中に噴き上げられた火山灰は、以下のようなことを引き起こす可能性がある
・町や耕地を埋める
・何か月も大気中をただよって、日光をさえぎる
・地球規模で気温を下げる
※火山灰や岩くずと高温のガスが混ざり合って流れる火砕流は、
高速で山ろくに広がり、大きな被害をもたらす
・一方で、火山は、以下のように有用な資源を提供している
→・火山活動に伴って、地下から上ってくるマグマには、地表には少ない金属が
含まれている
→この金属は、地下水に溶け込んで、金、銀、銅、鉛などの鉱床を作り出した
※高温のマグマによって熱せられた地下水は、温泉としてだけでなく、
地熱発電にも利用されている
・火山は、観光資源としても重要だとされている
※実際に、日本の国立公園のおよそ3分の2には火山がある
・インドのデガン高原などでは、溶岩が風化して肥沃な土壌を形成し、
農業が盛んな地域になっている
・平野について
・地球上で最古の陸地を、安定陸塊という
→安定陸塊はほとんど変動しないが、数億年という長い間には、
数十万~数百万キロメートルもの広い範囲が海面下に沈むことがある
・安定陸塊が隆起して、現在は広大な台地や平原となっている地域を卓状地という
※卓状地は、東ヨーロッパ平原、アメリカ中央平原、中央シベリア高原などにみられる
→卓状地は、地層がゆるく傾斜していて、そのかたさに軟硬がある場合は
ケスタが作られることが多い
※ケスタ・・非対称な断面をもつ低い丘陵のこと
=安定陸塊のゆるやかな昇降運動は、造陸運動という
※安定陸塊では、地震や火山活動はほとんどおこらない
・地表面の侵食が進み、堆積した地層が取り去られ、その下にある先カンブリア時代の
古い地層が露出している平坦な地域を、楯状地という
※楯状地の例として、ハドソン湾周辺地域やバルト海周辺地域などがある
→先カンブリア時代の地層には、鉄鉱石の鉱床が広く分布されているため、
大規模な鉄鋼山が開発されている例が多い
※これらの鉱山では、地表面を直接掘り下げる露天掘りが行なわれている
ポイント
・火山についておさえる
・平野についておさえる
このあたりが今回のポイントです