氷河と地下水の地形について

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投稿者:       投稿日時:2013/10/30 03:57      
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氷河と地下水の地形について考えてみます

 

 

・氷河の地形について

 

 

 ・アルプス山脈のように寒く高い山では、毎年雪が圧縮されて谷氷河になる

  →谷氷河は、山麓に向かって流れ下っている

 

  →谷氷河の動きは遅く、すごく速くても1日に1mくらいしか動かない

   ※しかし、この動きの時に、厚く谷を満たして谷底だけでなく、谷壁も侵食する

    =その結果、カールやU字谷などの特徴ある侵食地形をつくる

 

  →氷期に谷氷河が発達した山地では、現在ではU字谷の谷底が広く

   平坦な土地となっている

   ※そのため、農耕、牧畜、集落の立地などに適している

   ※また、カールやU字谷の底に出来た氷河湖が、天然の貯水池として

    発電や灌漑に利用されることも多い

 

  →氷河の末端部では、氷河に侵食されて出来た岩くずが堆積する

   =その結果、モレーンという丘を作る

 

  →一方で、南極大陸やグリーンランドで発達している広大な大陸氷河は、

   陸地を面的に侵食する

 

 

 

 

 ・地球が寒冷だった氷期は、以下のような特徴があった

  →・谷氷河はより下流まで達している

   ・北ヨーロッパや北アメリカ大陸の北部は、広大な大陸氷河でおおわれていた

   ・今から約2万年前にあたる最終氷期の最寒冷期には、

    地球上の全陸地面積の約3分の1が氷河におおわれていた

 

 ・氷期には、海面から蒸発した水が氷河となって陸上に蓄積される

  →そのため、海面の高さは著しく低下する

 

 ・氷期が終わって間氷期に入ると、氷河が溶けて、海面が再び上昇する

 

  =上のような海面の上昇は、氷河性海面変動と呼ばれ、

   地形の形成に大きな影響を及ぼすと言われている

 

 

 

 

 

 

 

・地下水の地形について

 

 

 ※水による浸食作用には、物質を化学的に溶かして運ぶ溶食作用が含まれている

 

 

 ・石灰岩地域というところでは、地表に無数のくぼみや縦穴が作られる

  →そのため、地下には迷路のような鍾乳洞や地下河川が出来る

   =これらは、二酸化炭素が溶け込んだ雨水や地下水が、

    石灰岩を溶食して作った地形となっている

    ※このような地形を、カルスト地形という

 

 

 ・溶食が特に活発なのは、植物の分解などで生じる酸が地下水に多く含まれている、

  温暖で湿潤な地域だとされている

  ※日本にも石灰岩は多く分布し、セメントの原料とされている

  ※さらに、秋吉台や平尾台などのように、観光地となっているところもある

 

 

 

ポイント

・氷河の地形についておさえる

・地下水の地形についておさえる

 

このあたりが今回のポイントです

 

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