日本の自然の特徴について① -プレートと構造線-
日本の自然の特徴について、プレートと構造線を中心に考えてみます
・日本の自然のプレートについて
※日本列島には、以下の特徴がある
・いくつかの島弧から出来ている弧状列島とされている
・環太平洋造山帯の一部に生じた褶曲山脈や火山帯の集まりになっている
・全体としてみると隆起の傾向にあり、全国土の約4分の3が
丘陵を含む山地になっている
・プレートの配置を見ると、日本は4枚のプレートの上に乗っかっている
という世界的にも特殊な地域とされている
※プレートは、以下の4枚がある
→・北アメリカプレート ・太平洋プレート
・フィリピン海プレート ・ユーラシアプレート
・日本は、海洋プレートが大陸プレートの下に沈みこんで、
日本列島を太平洋側から強力に押している
→そのため、地殻変動が激しく、日本は常に不安定な状態に置かれている
・日本は、多くの活断層が各地に分布している
→そのため、プレートの境界や活断層に沿って岩石がずれて動くと、
その震動が地震になる
※地震は、家屋の倒壊、津波や山崩れなどを引き起こして、
大きな被害になる可能性がある
・また、沈み込んだ海洋プレートは、地下で大量のマグマを生じる
→そのため、活発な火山活動が起こる
※火山活動には、以下のような現象を引き起こす
・火山の噴火による溶岩の流出、火砕流、火山灰の降下
・温泉や地熱発電などの利用が行なわれる
・日本の構造線について
・本州の中部には、南北に縦断するプレート境界がある
=この境界を、糸魚川・静岡構造線という
※構造線付近では、特に地殻が割れているので、活断層が密集する
→糸魚川・静岡構造線の西側では、特に隆起量が大きかったために、飛騨、木曽、赤石の
それぞれの山脈が標高3000m前後の山々を連ねている
=これら一連の山々を、日本アルプスという
・一方で、東側はフォッサマグナと呼ばれる大陥没帯になっている
※フォッサマグナは、新しい堆積物によっておおわれているので、
陥没地形がはっきりしていない
・諏訪湖付近で、糸魚川・静岡構造線とまじわる構造線が存在している
=この構造線を、中央構造線という
※中央構造線は、西南日本を外帯と内帯に分けている
→外帯の山地は比較的標高が高く、深いV字谷が刻まれている
→内帯の山地は、丘陵や高原状の低い山地が多い
・高く隆起した山脈は、特に侵食されやすいという特徴がある
→日本は、比較的降水量が多いため、以下のような特徴がある
・河川による侵食や運搬などの作用が盛ん
・山間部では、多くの深い谷が刻まれている
→一方で、下流では、堆積する岩くずの量が多いので、扇状地や平野が形成されやすい
ポイント
・日本のプレートについておさえる
・日本の構造線についておさえる
このあたりが今回のポイントです