人口のとらえ方と世界の人口の動きについて
人口の捉え方と世界の人口の動きについて考えてみます
・世界の人口の分布について
※基本的に、世界の人口の分布は偏っている
→特に多いのが、地中海沿岸、西ヨーロッパ、北アメリカ東部、
アジアのモンスーン地域などだと言われている
※人口の分布は、自然環境や社会のスタイルなどによる地域性が反映されると言われている
・人口が多い地域と少ない地域は、以下のような特徴がある
→多い地域
・地中海沿岸・・昔、都市文明が栄えた
・西ヨーロッパ、北アメリカ東部・・産業革命によって著しい経済発展が起きた
・モンスーンアジア・・昔、集約的な稲作が発達した
少ない地域
・乾燥地域、高山地域、極地・・土地の開発などが遅れて、基本的に住みづらい
・人口の増加と構成について
・世界の人口は、20世紀の後半から急増した
※現在は、65億人を超えている
→これは、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの発展途上国で、
人口爆発という急激な人口増加が起きたことが65億人を超えるほどの
人口になったと言われている
・人口はこれからも増えることが想定されているが、地球上の資源と空間が有限
という問題がある
→水、食料、エネルギーの供給には限りがあるので、
増加する人口をずっとカバーし続けることが出来るわけではない
※人口増加が続くと、現在の生活水準の低下、飢餓、貧困などに苦しむ人々が
増えることになる
・人口増加には、以下の2つの種類がある
→・自然増加・・出生数と死亡数の差によって起きる人口増加のこと
・社会増加・・国境を超えた人口移動や、大都市への人口移動などによる
人口増加のこと
・人口の構成は、人口ピラミッドというグラフで理解できると言われている
※人口ピラミッドには、以下のような種類があると言われている
・富士山型
→・若年層が多く、高齢者が少ない人口ピラミッドのこと
・出生率も死亡率も高い発展途上国で多く見られる
・富士山型の地域では、衛生状態の改善や医療の進歩によって死亡率が低下すると
人口が爆発的に増加する
・釣鐘型
→・若年層と生産年齢人口が多く、高齢者が少ない人口ピラミッドのこと
・人口増加率が低下すると、富士山型から釣鐘型になる
・日本などの先進国で、多産多死、多産少死、少産少死と時代が変化するという
人口転換が進むと釣鐘型になる
・つぼ型
→・若年層が少なく、生産年齢人口と高齢者が多い人口ピラミッドのこと
・出生率の低下が続くと、釣鐘型からつぼ型になる
・つぼ型が進むと、人口の高齢化が進むことになる
・国際的な人口の動きについて
・人口の移動には、一応条件がある
→人口を送り出す力のある地域と、人口をひきつける力のある地域とが一致すると
人口移動が起きる
・歴史的には、以下のような人口の移動がある
→・ヨーロッパの人々が、生活の改善や仕事の機会などを求めて、
17世紀にアメリカに移住した
・アジアでは、昔から中国人が東南アジアをはじめとする世界各地に進出して、
華僑と呼ばれた
・20世紀の後半から人口増加が著しく、発展途上国から先進国へ
人口移動が盛んになった
・日本は、19世紀の終わりから海外に移民を送り出してきた
・現在の日本は、労働力不足を補うために、ラテンアメリカから
多くの日系人が日本に働きに来ている
=以上のように、国際的な人口移動が活発になった結果、
異なる民族や文化が触れ合う機会が、現在も増えている
ポイント
・世界の人口の分布についておさえる
・人口の増加と構成についておさえる
・国際的な人口の動きについておさえる
このあたりが今回のポイントです