発展途上国と先進国の都市問題について
発展途上国と先進国の都市問題について考えてみます
・発展途上国の都市問題について
・発展途上国の国々は、20世紀の後半から、農村部から都市部への
人口移動が激しくなった
→発展途上国の国々の都市人口の増加は、先進国に比べてスピードが速く、
大都市の人口は爆発的に増えた
※ただし、爆発的に人口が増えたところは、経済や計画の遅れなどの理由で、
都市の基盤整備が追い付かず、居住環境がかなり悪い状況となっている
・発展途上国の大都市は、都市の内部や周辺部にスラムが形成されていることが多い
※このスラムには、以下のような特徴と問題を抱えている
・スラムは、現在も拡大している
・都市部の高層ビル街や高級住宅街が広がる地域に、スラムが隣り合わせで
立地していることも多い
・スラムで、水道や電気が引かれていないことがあり、引かれていても不法の場合が多い
・下水処理の施設もないため、水質汚濁になり、感染症を発生させる可能性がある
・ホームレスやストリートチルドレンなども見られる場合がある
※どのような人がスラムに住むことになるのか
=多くは、貧困に耐えきれずに農村地域から仕方なく出てきた人達だと言われている
※しかし、このような人達は、都市に来ても安定した職業に就けないことが多い
→そのため、麻薬の取り引きや密輸などの犯罪を行ってしまう人も多い
・先進国の都市問題について
・先進国の大都市の中に、都市部やその周辺の地域でインナーシティ問題というのが
出てきているところが見られる
※インナーシティ問題とは
・インナーシティ・・旧市街または都市内域のこと
・大都市では、高所得者や若い世代の人々が郊外に出ていくことで、
インナーシティで人口減少、高齢化、購買力の低下、コミュニティの崩壊などの
現象が起きることがある
=これらの問題をまとめて、インナーシティ問題という
→インナーシティ問題は、スラム化の犯罪率の上昇などを招く可能性があり、
懸念されている
・先進国の都市では、ごみや産業廃棄物などが深刻な問題になっている
→これらの問題は、一つの都市では対応できず、多くの地域を巻き込む形での問題に
発展することが多い
※ごみや産業廃棄物は、処理のための時間と費用の問題もある
・都市部には、多くの商業施設や交通機関、上下水道や照明の設備など、
多くの建物や設備がある
→これらの維持のために使われるエネルギーの大量消費が、
大気汚染や都市環境の悪化などに関連することがある
ポイント
・発展途上国の都市問題についておさえる
・先進国の都市問題についておさえる
このあたりが今回のポイントです