第三世界の多極化の動きについて
第三世界の多極化の動きについて考えてみます
・第三世界の多極化の動きについて
※現在の発展途上国の特徴
・南半球に集中している
・北半球の先進工業国への鉱物原料や動植物素材の供給国の地位にあった
・現在での南半球と北半球の経済力の格差が広がり続けていると言われている
※発展途上国71カ国グループは、1964年にGATT体制に対抗する形で、
国連貿易開発会議(UNCTAD)を設立させることで、
南北間でも経済問題の話し合いを促そうとした
→しかし、UNCTADは十分な成果をあげていないと言われている
※さらに、UNCTADの話が話題になっている裏で、発展途上国どうしの間でも
大きな格差が生まれていた
=この格差を南南問題という
→南南問題は、南北問題をさらに複雑にさせたと言われている
・第三世界では、以下のようなことが起きていた
→・多くの産油国が、オイル=ショックによって原油の価格が高騰したことで、
高所得の国になった
・韓国、台湾、香港、シンガポール、ブラジルなどが、1970年代に
加工業や中継貿易に成功した
→そのため、これらの国が、新興工業経済地域(NIES)と呼ばれる
中所得の地域になった
・1967年に、東南アジア諸国連合(ASEAN)という地域協力機構が結成された
→ASEAN加盟国は、1970年代~1980年代は、高い経済成長率だった
・1980年代には、一部の新興工業国が多くの外国からの債務を抱えてしまった
※これに加えて、産油国も原油価格が下がったことで以前のような勢いを失った
=しかし、基本的な動きに変化はなかった
・一方で、中南米やアフリカでは、以下のような問題を抱えていた
→・低所得者が多かった
・人口の爆発的な増大があり、首都に人口が集中した
・内戦や自然災害による農業の不振によって、難民が増えた
※これらの解決の道はまだ見つかっていないと言われている
=以上のような流れを受けて、第三世界の地域は経済的に様々な動きを見せてきた
※同時に、冷戦体制が終了したこともあって、民主化が促された
※一方で、武力紛争や内戦も増えた
ポイント
・第三世界の多極化の動きと流れについておさえる
このあたりが今回のポイントです