核の構造と核の働き
核の構造はどうなっているのか
・核は、ふつうは1個(無核・・哺乳類の赤血球、多核・・骨格筋(細胞融合))
直径 20~30μm(老若に関係なく、ほとんど同じ大きさ)
・核は、下に書いてあるようなもので出来ている
→・染色体(DNAとタンパク質で、酢酸カーミンなどで染まる)
・核小体(RNAが集中する)
・核膜孔(RNAの出口)
・核膜(二重膜、真核生物に存在する)
・核液(細胞分裂の時に染色体を引っ張る紡錘糸になる)
実際の核の働きを、2つの実験から考えてみる
①アメーバの除核実験
・アメーバを、核がある部分と無い部分とに分ける
→すると、核があるほうと無いほうで別々の結果が生じる
※核があるほう・・成長と増殖を続ける
無いほう・・しばらく生きるものの、やがて死ぬ
=つまり、核は成長や増殖(生命活動)を支配している
②カサノリの核移植実験
1、AとBの2種類のカサノリを、カサ、茎、核のある根の3つに分ける
2、その後、両方ともカサを捨てる
3、そして、Aの茎をBの核に、Bの茎をAの核にくっつける
4、すると、両方とも1回目は中間のカサが生まれる
※この時に枝の情報が無くなる
5、その後、両方のカサを除去して再生する
→すると、Aの茎かつBの核からはBのカサが、Bの茎かつAの核からはAのカサが生まれる
=つまり、核は細胞の構造を決める力がある