細胞膜の性質と働き

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投稿者:       投稿日時:2013/11/12 00:28      
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細胞膜の性質と働きについて

 

※細胞膜について

 ・厚さ10mm

 ・主成分はリン脂質

 ・リン脂質が、「小さな分子」かつ「親油性物質」ほど通りやすい

 

 

 

(1)半透性と浸透圧について

 

 ①拡散

  ・粒子は、互いにバラバラになるように運動する

   ※溶液は、溶媒(水など)と溶質(砂糖や塩など)が混ざったものを指す

 

 ②膜の透過性 - 3タイプある

  ・全透性・・・溶媒と溶質の両方を通す・・・細胞壁などが代表

  ・半透性・・・溶媒は通して、溶質は通さない・・・細胞膜、セロハン膜などが代表

  ・不透性・・・溶媒も溶質も通さない・・・ビニル膜などが代表

 

 ③浸透圧

  ・半透膜を境にして、濃度の異なる溶液がある時に生じる水が、

   一方から他方へ移動(浸透)する力のこと

   ※浸透圧は、半透膜を境にした両側の溶液の濃度差に比例する

 

 

 

(2)細胞と浸透圧について

 

 ①溶液の種類 - 3種類ある

  ・低張液・・・細胞より浸透圧が低い(薄い)

  ・等張液・・・細胞と浸透圧が等しい

  ・高張液・・・細胞より浸透圧が高い(濃い)

 

 ②動物細胞と浸透圧との関係

  ※この関係を調べる場合、ヒトの赤血球が用いられる場合が多い

   (簡単かつ多量に入手できるから)

   →ヒトの赤血球と浸透圧との関係は、下のようになる

    ・低張液・・・吸水して膨張する(破裂した場合を溶血という)

    ・等張液・・・不変(生理的食塩水の場合は不変になる)

    ・高張液・・・収縮する

 

 ③植物細胞と浸透圧との関係

  ※植物細胞には、じょうぶかつ全透性の細胞壁がある

   →植物細胞と浸透圧との関係は、下のようになる

    ・低張液・・・吸水して最後は止まる

           内部圧力は高い(膨圧)

    ・等張液・・・不変(限界原形質分離の状態にある)

    ・高張液・・・原形質分離の状態にある

 

 ④吸水力と膨圧の関係

  →  外液浸透圧 = 吸水力 = 浸透圧 - 膨圧

 

 

 

(3)細胞膜における物質の輸送

  ・選択的透過性が関係する

  ・選択的透過性には、受動輸送と能動輸送の2種類がある

  ・受動輸送(拡散)・・・濃度差に従って物質が移動するため、ATPが不要

  ・能動輸送・・・濃度差に逆らう形で物質を運ぶ

 

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