配偶子形成と受精
配偶子形成と受精について
1、配偶子形成
※始原生殖細胞
・胎児のころに作られる、生殖細胞のもとになる細胞のこと
→卵巣に入ると卵、精巣に入ると精子になることが決定する
①精子形成・・・思春期以降で行われる
始原生殖細胞 → 精原細胞 2n → 一次精母細胞 2n
(精巣) (増殖期) (成長期)
→ 二次精母細胞 2n → 精細胞 2n → 精子
(減数分裂期) (減数分裂期) (変態期)
※精子の構造
・精子は、頭部、中片、尾部に分かれる
・先体、精核、中心体、ミトコンドリアが含まれている
・卵膜を溶かす酵素を放出する
・ゴルジ体から出来る
②卵形成・・・ヒトでは、減数分裂第一分裂前期まで形成され、生まれてくる
始原生殖細胞 2n → 卵原細胞 2n → 一次母細胞 2n
(卵巣) (増殖期) (成長期)
→ 第一極体 n + 二次卵母細胞 n
(不等分裂) (減数分裂期)
→ 第二極体 n + 卵 n
(減数分裂期)
※第二極体と卵は、二次卵母細胞から分裂する
※卵の構造
・動物極(極体が放出された場所)と植物極がある
・卵黄量の多い動物卵では、植物極側にかたよる
※ヒトでは、第二分裂の途中まで出来た後に排卵され、受精の刺激によって減数分裂が完了する
2、受精
①乾燥への適応
・体外受精・・・水中で発生する動物 (多くの無脊椎動物、魚類、両生類)
・体内受精・・・陸上で発生・生活する動物 (昆虫類、クモ類、は虫類、鳥類、ほ乳類)
②過程
※ウニ(棘皮動物・・・ナマコやヒトデの仲間)の例
・精子が卵に入る
・卵に入った精核は、頭部180度を回転し、精子星状体が精核を卵核へ運ぶ
・精子が卵に入った後、受精膜が出来る
(受精膜は、他の精子の侵入を防いで、卵精卵を保護する)