地球環境問題に関する様々な取り組みについて
地球環境問題に対する様々な取り組みについて考えてみます
・地球環境問題に対する世界の取り組みについて
・1972年の国連人間環境会議
→・ストックホルムで「かけがえのない地球」をスローガンに行われた
・「人間環境宣言」を採択し、その中で、人々の環境を保護し改善することが
各国の義務とされた
・1992年の国連環境開発会議(地球サミット)
→・リオデジャネイロで行われ、「持続可能な開発」を目指すことが決まった
→その結果、地球温暖化の防止のための取り組みを明確にしたり、
生物資源を持続的に使ったりするために、
「気候変動枠組み条約」や「生物多様性保全条約」が採択された
※気候変動枠組み条約の中で会議が開かれ、第3回締約国会議が京都で開かれた
=この会議での議定書を京都議定書という
→この時に、2008年から2012年の間に、温室効果ガスについて
1990年に比べ、日本は6%、アメリカは7%、EUは8%、
先進国全体は5.2%の削減が目指されることになった
※・ただし、経済を発展させることを考えた上で、発展途上国は
京都議定書に賛成しなかった
・アメリカは2001年に京都議定書から抜け出した
・環境問題と南北問題について
・地球環境問題については、先進国だけではなく、発展途上国の協力が必要だと言われている
→しかし、発展途上国はなかなか協力をする姿勢を見せないという現状がある
※なぜ、発展途上国は環境問題に対して消極的なのか
→先進国が二酸化炭素などを出して、地球環境を考えないで経済成長をしてきた
という背景があるのに、発展途上国が経済成長を行う時には、
地球環境を考えろというのは、発展途上国が理不尽だと考えるから
=先進国が環境の面で経済成長を止めてしまうことが、
南北問題を解消させない原因の一つだとも言われている
※南北問題とは・・先進国と発展途上国との経済面での格差のこと
→南北の環境問題については、先進国が発展途上国に環境問題に対する技術面での
援助などを行うことで、発展途上国が自発的に参加できるスタイルを
作ることが大切だと言われている
・日本や日本の人々の取り組み
・環境基本法・・昔の日本は経済と環境を重視したが、この法律を作ることで、
公害対策と環境を重視するようになった
・循環型社会・・2000年以降の日本の方針のことで、
これにより容器包装リサイクル法や家電リサイクル法が成立した
・エコビジネス・・環境悪化を防ぐための商品や技術の開発を行う会社の在り方のことで、
新しい動きと言われている
・グリーン=コンシューマー・・環境に配慮した商品やサービスを求める人のことで、
このあり方が望ましいと言われる
・ソフトエネルギー・・太陽光発電や風力発電などの新しいエネルギーのことで、
このエネルギーの開発が進められている
・排気ガス規制と低公害エンジン・・公害に関係するガスなどを減らす意識で作られた
・炭素税・・化石燃料を使うたびに、一定の税金を払わせる政策のこと
※検討されただけで、まだ実際に課税はされてない
・化石燃料(石炭や石油など)を使うことを減らすことが意識されている
※長い年月をかけて悪化した環境は長い年月をかけないと良くならないので、
そのためにも少しずつの努力が必要だと言われている
→この努力のためのスローガンとして、「地球規模で考え、足元から行動を」
ということが言われている
・環境倫理について
・生物は、太陽をエネルギーとしつつ、食物連鎖の中で生きていて、
人間は、その食物連鎖の中の一か所を担っている
→しかし最近では、人間が便利な生活になるように自然や環境を破壊してきており、
人間と環境がどのように一緒に過ごしていくかということが問題になったため、
環境倫理が考えられるようになった
→このような考え方から、3つの環境倫理の主張が誕生した
・地球の有限性・・全ての生物は、いつかどこかで他のモノに被害を与える可能性があるから
全ての生物の、全ての活動に何かしらの倫理的な規制をするべきだ、
という考え方のこと
・生物の保護・・人間が今や将来の人間が生存していくために、
生物や環境を保護していくことは義務だという考え方
(生物重視の考え方)
・世代間倫理・・人間は、自分の次の世代の人が生きていけるような環境を
維持してあげるべきだ
(人間重視の考え方)
※環境倫理には、持続可能な発展が大切だと言われている
・持続可能な発展・・将来の世代が得ることのできる経済や社会の面での利益を
失わない形で、現在の世代が環境を生かしていこうとする考え方のこと
→持続可能な発展は、1992年の地球サミットの
「リオ宣言」というものに取り入れられた