福祉社会について考える -仕組みと理想と現状-
福祉社会について考えてみます
・日本の社会福祉の動きについて
・日本では、1990年にゴールドプラン(高齢者保健福祉推進10か年計画)
というものを作った
・1995年には、新ゴールドプランというものを作って、
本格的な高齢社会への政策が考えられるようになった
→このプランによって、施設での介護(ケアハウスや老人ホームなど)の
充実が目指されるようになった
→このプランによって、日本で初めて在宅介護重視の方針が提示された
・日本の在宅介護重視の方針によって・・
→・ホームヘルパーの人数の増加、デイサービスやショートステイの拡大
などが行われた
※・ホームヘルパー・・家での介護を手伝う人
・デイサービス・・昼間に一定時間、専門の福祉施設で
日常生活の世話や訓練などをすること
・ショートステイ・・老人ホームなどに、短期間泊まって
介護や訓練を受けること
・日本の介護保険制度について
・介護保険制度とは・・介護を、社会保険の仕組みを使って
社会全体で支えていくための制度のこと
→介護保険制度によって、40歳以上の人は毎月一定の額を納めることで、
介護が必要になった場合はその障害のレベルに合わせて
介護のサービスを受けられることになった
※障害のレベルの判断は、それぞれの市町村が行い、介護をお願いした人は
その結果に合わせてケアマネージャーという人と相談して、
ケアプラン(介護サービス計画)というものを作って、
実際にサービスを利用することになっている
※なぜ、介護保険制度が考えられるようになったのか
→介護は、病気と違って、金銭面での負担が長い期間続くため、
費用を全て自分で出すことは難しいから
※介護保険制度は、財源や人の増加や、制度基盤の強化、利用者の費用が
膨らまないような配慮が必要だと言われている
・どのような社会福祉が理想なのか
・理想的な社会福祉の考え方として代表的なものに、
ノーマライゼーションとバリアフリーという考え方がある
・ノーマライゼーション・・様々な援助を通して、カラダやお金の面で、
健康だったり元気だったりする人と同じような生活を
送ることができるようにする、という考え方のこと
→ノーマライゼーションを実現するためには、医療や介護だけでなく、仕事などの面でも
このような考え方を取り入れていく必要があると言われている
・バリアフリー・・高齢者や障害者の人が障害(バリア)と感じるようなものを無くして、
高齢者や障害者が安心して暮らせるような町づくりを目指していくこと
→現在では、まちづくり条例(バリアフリーを目指した条例)などを
取り入れている地域が増えてきている
※バリアフリーに対して、ユニバーサルデザインという考え方もある
・ユニバーサルデザイン・・全ての人が使いやすいように、
設計や作成が行われたデザインのこと
→現代社会は豊かになってきていると言われているが、
その豊かさを福祉社会にどのように生かしていくかを考えることが大切だとも言われている