明治憲法とそれを取り巻く政治の様子について
現在の日本では、日本国憲法が用いられていますが、戦前は明治憲法(大日本帝国憲法)が用いられていました。
そこで、現在の日本を良く知るために、明治憲法とその時の政治について考えてみます。
明治憲法について
・明治憲法・・1889年、明治天皇によって、大日本帝国憲法が発布された(欽定憲法)
・「臣民の権利」が認められる(臣民の権利は、法律で制限できる)=法律の留保
・立法、行政、司法のそれぞれが、天皇の名で行われる = 天皇大権
※統帥権(軍の最高指揮権)について、天皇は議会や内閣から干渉されなかった = 統帥権の独立
明治憲法の時の政治の様子について
・臣民・・衆議院を通して政治に参加
※ただし、対等の権限を持つ貴族院、枢密院、軍部が臣民の政治参加を抑制
・初期・・政治は元老(天皇の補佐)が中心
・第一次大戦後(1914~1918)・・政党内閣と政権交代が成立 = 憲政の常道
・大正デモクラシー(民主主義を目指す運動)へ向けて、天皇機関説や民本主義(天皇中心の民主主義)が出てくる
※天皇機関説・・美濃部達吉の考えで、天皇を国家機関とする考え方、
→著書は右翼に攻撃され発禁
・1925年・・治安維持法(反国家の取り締まり)と普通選挙法(男子25歳以上)が出る
・1932年・・五・一五事件(海軍、犬養毅首相)
→五・一五事件によって、政党政治が終了
・1936年・・二・二六事件(陸軍)
明治憲法とその時の政治についてまとめてみました。
今の日本とは違う部分が多いですが、
こういったことが80~90年くらい前にあったという事実は驚きです・・・