19世紀の北ヨーロッパの国々と国際的な運動の高まりについて
19世紀の北ヨーロッパの国々と国際的な運動の高まりについて考えてみます
・北ヨーロッパの国々について
・スウェーデンについて
→・スウェーデンは、北方戦争という戦争で負けて、バルト海の制海権を失った
※この時に、北ドイツの領土もプロイセンに奪われた
・スウェーデン領であったフィンランドが、1809年にロシアに割譲された
・19世紀の初めに憲法が作られた
・憲法が作られた後に、責任内閣制が作られた
・ノルウェーについて
→・ウィーン会議の結果、ノルウェーがスウェーデン領になった
・しかし、ノルウェーは独自の憲法を持っていた
=そのため、ノルウェーは1905年に国民投票によって、平和的に独立した
・デンマークについて
→・デンマークは、1864年に、シュレスヴィヒとホルシュタインという2か所を
失うということが起きた
・その後デンマークは、農業や牧畜を中心とした国づくりを行った
=スウェーデン、ノルウェー、デンマークの3国は、以下のような共通した特徴があった
・立憲君主制だった
・議会の力が強く、政治や経済が安定していた
・軍事的には大国ではないものの、外交面で自主的な平和の路線を進んでいた
・国内の改革を中心にして力を注いでいた
・国際的な運動の高まりについて
・19世紀には、様々な国際的運動が盛んになった
・社会主義運動では、以下のようなことが起きた
→・1864年に、各国の社会主義者がロンドンに集まって、
第1インターナショナルというのが結成された
※この団体は、マルクスが指導者となった
・第1インターナショナルは、バクーニンという人を中心とした無政府主義者との
対立があったり、パリ=コミューン後の弾圧が激化したりした
→そのため、第1インターナショナルは1876年に解散した
・当時、戦争犠牲者を救援するという目的で、赤十字条約という条約が結ばれた
※赤十字条約について
・クリミア戦争で活躍したイギリスの看護婦であったナイティンゲールという人の
活動に刺激されて、スイスのデュナンという人が発案した
・赤十字条約は、1864年にジュネーヴで締結された
・また、郵便や電信に関する国際的な機関も作られた
・そして、1896年に始まる国際オリンピック大会が、
国際親善に貢献したと言われている
ポイント
・19世紀の北ヨーロッパの国々の動きについておさえる
・国際的な運動の高まりの様子と内容についておさえる
このあたりが今回のポイントです