アメリカ合衆国の領土の拡大について
アメリカ合衆国の領土の拡大について考えてみます
・アメリカ合衆国の領土の拡大について
・アメリカ合衆国では、1800年に反連邦派のジェファソンという人が、
第3代大統領に選ばれるということが起きた
※この動きによって、民主主義がさらに発展していった
・アメリカは、独立後すぐに起こったヨーロッパの戦争に対して、
孤立主義にもとづき中立を保っていた
※しかし、イギリスが海上封鎖で通商を妨害するということが起きた
=そのため、1812年にアメリカ=イギリス戦争(米英戦争)というのを起こした
→この戦争でアメリカは、独立国としての意識を強め、経済的にも自立していった
・その後、第5代の大統領にモンローという人が選ばれた
→モンローは、以下のようなことを行った
・ラテンアメリカの国々の独立を支援した
・ヨーロッパの国々がアメリカ大陸を植民の対象にすることに反対した
・アメリカもヨーロッパに関わらないことを宣言した教書を発表した
=この考え方は、その後長く続いたアメリカ外交政策の基本になった
・その後、第7代の大統領にジャクソンという人が選ばれた
→ジャクソン大統領の時代に、アメリカでは以下のようなことが起きていた
・資本家の勢力をおさえて、農民と都市小市民の立場を重視する民主政治を進めた
・大統領選挙で勝った党の人に連邦政府の官職を与えた
・公務員の交替を行って、政党政治の基礎を作った
・ジャクソン派が南部を土台とする民主党を形成した
・反ジャクソン派が北部を土台とするホイッグ党を形成した
※ホイッグ党は、他の奴隷制反対の小さい政党と合併して共和党になった
・アメリカは、1803年にフランスからミシシッピ川以西のルイジアナを買収して
領土を増やした
※ルイジアナは、1800年にスペイン領からフランス領になっていた
→その後、1819年にスペインからフロリダを買収した
・さらに、1840年代になると「明白な天命」を提唱して、45年にテキサスを、
46年にオレゴンを合わせた
・その後、アメリカがメキシコとアメリカ=メキシコ戦争で戦って、
1848年にカリフォルニアを得た
=結果的にアメリカの領土は、太平洋岸にまで達した
※「明白な天命」とは
・西方への領土の拡大は、未開拓地域の「文明化」を意味し、
アメリカが神から与えられた天命であるとする考え方のこと
・オレゴンやカリフォルニアの獲得の時に、政治的に利用された
※カリフォルニアについて
・カリフォルニアは、領土になった1848年に金鉱が発見された
→そのため、大量の移住者がカリフォルニアに殺到した
※この出来事をゴールドラッシュという
→そのため、人口が急激に増えた
=その結果、1850年には早くも州に昇格した
・領土の拡大は、西部地域の開拓を促した
→当時は、新しい場所を求める多くの人が西へと進んでいった
※この動きを西漸運動という
※「文明地域」と西方の未開拓地域との境界地帯をフロンティアと呼んだ
→フロンティアは、西部開拓が進むにつれて西へ移動していった
=結果的に西漸運動は、西部地域に実力主義の社会を作り、民主政治を発展させた
・一方で、北アメリカの先住民であるインディアンは、白人に圧迫されていた
→そして、ジャクソン大統領時代の強制移住法によって、多くのインディアンが
ミシシッピ川以西の保留地というところに移された
・19世紀後半に、西部の開拓が大規模に進められるということが起きていた
→すると、追い詰められたインディアンが各地で激しく抵抗した
=しかし、結果的に1890年ころまでに、白人におさえこまれた
※白人が植民を始めた当初は、インディアンの人口が100万人以上と推定されていた
→しかし、1890年にはインディアンの人口が25万人にまで減少した
=現在では公民権が認められ、インディアンの人口がかなり回復している
と言われている
ポイント
・アメリカの領土拡大の動きについておさえる
・アメリカの政治的な動きについておさえる
このあたりが今回のポイントです