ラテンアメリカ諸国の支配と抵抗について
ラテンアメリカ諸国の支配と抵抗について考えてみます
・ラテンアメリカ諸国の支配と抵抗について
・メキシコ以南のラテンアメリカ諸国は、ほとんどが農業国だった
※農村部では、封建的な大土地所有者が支配していたため、
社会の貧富の差が非常に激しかった
・ラテンアメリカは、民族構成が複雑だった
→そのため、独立後もクーデタによる政変が多く、国境紛争も多かった
・メキシコや中央アフリカでは、早い段階でアメリカ合衆国の経済的な進出があった
※南アメリカでは、19世紀の終わりまで、イギリスがラテンアメリカ市場を支配していた
・ラテンアメリカでは、1826年にシモン=ボリバルという人の提唱によって、
ラテンアメリカ諸国の連帯や共同防衛などを目指す会議が開かれた
※このような会議は、何度か行なわれた
=この会議は、1889年にアメリカ合衆国の主催で初めて行われた、
パン=アメリカ会議というものだった
→パン=アメリカ会議以降、アメリカはスペインやイギリスなどのヨーロッパの国々の
影響を排除して、ラテンアメリカ全般にわたって、強い指導力で支配していた
※アメリカが指導力を支配した例として、以下のようなものがある
・アメリカ=スペイン戦争後、独立したキューバの憲法にアメリカの干渉権を認めた
プラット条項(プラット修正)を入れさせて、キューバを事実上の保護国にした
・パナマ運河の建設を狙って、パナマをコロンビアから独立させて、
運河を支配下に置いた など
・メキシコでは、1860年代にフアレス大統領がアメリカの支援で
フランスのナポレオン3世の出兵をしりぞけ、その後に国内の改革を目指していった
・フアレス大統領の次の大統領になったディアスという人は、独裁者として行動した
→ディアスは、積極的な外資の導入によって鉱山開発などをすすめて、
近代化をはかっていった
※しかし、この時に土地を失う農民が増えて、貧富の差が激しくなった
=そこで、1910年に自由主義者のマデロや農民指導者のサパタなどが
革命を起こして、ディアスを追放した
・メキシコで、1917年に民主的憲法が制定された
→この時に、勤労者の権利の保障、政教分離、強力な権限を持つ大統領制が決められた
=この動きを、メキシコ革命という
※メキシコ革命は、現代のメキシコの出発点になっただけでなく、
他のラテンアメリカ諸国にも大きな影響を与えたと言われている
ポイント
・ラテンアメリカ諸国の概要についておさえる
・ラテンアメリカとメキシコの様子についておさえる
このあたりが今回のポイントです