世界恐慌とその影響について
世界恐慌とその影響について考えてみます
・世界恐慌とその影響について
※世界恐慌とは
・1929年10月に、ニューヨーク株式市場(ウォール街)で株価が暴落する
ということが起きた
→この暴落によって、アメリカ合衆国が空前の恐慌に見舞われた
=この恐慌を、世界恐慌という
※世界恐慌によって、以下のようなことが起きた
・工業生産が急落した
・企業が大量に倒産した
・商業や貿易の不振が急激に進んだ
=これらは銀行などの金融機関の危機に波及した
・労働者の4人に1人が失業した
・国民の生活水準が大きく低下した
※なぜ、世界恐慌が起きたのか
・世界的に農業が不況で、農民がダメージを受けた
・高い関税の政策、賠償や戦債の支払いなどが国際貿易の流れを妨害した
・合衆国に集中した資金が土地や株式への投機に使われた など
→アメリカの世界恐慌は、世界全体に広がっていった
※アメリカから資本を引き上げたヨーロッパの国々も恐慌の影響を受けた
※当時のアメリカの大統領だったフーヴァーという人は、
1931年にフーヴァー=モラトリアムを宣言した
→しかし、この宣言に効果はなかった
※フーヴァー=モラトリアム・・賠償と戦債の支払いを1年間停止すること
・世界恐慌によって、世界各国は国内の対応が忙しすぎたため、
国際問題に対して消極的な国が増えた
→そのため、1932年から始まったジュネーヴ軍縮会議が成果なく閉鎖した
→さらに、国際連盟の活動も低迷した
・また、以下の国のように、国際連盟から脱退して、
武力で自分の国の要求を押し通そうとする国が出てきた
→・ナチス=ドイツ
・軍部の主導による、上からの全体主義的国家体制を目指した日本
・今までイタリアだけだったファシズムの考え方も、
世界恐慌の中で注目されるようになった
ポイント
・世界恐慌の概要についておさえる
・世界恐慌による世界全体への影響についておさえる
このあたりが今回のポイントです