ECを中心とした各地域の統合について
ECを中心とした各地域の統合について考えてみます
・ECを中心とした各地域の統合について
・ドル=ショックの後、1973年に先進工業国は変動相場制に移っていった
※しかし、以下のように、1国だけでは対応できない問題が大量に出てきた
・オイル=ショック
・経済成長の鈍り
・多国籍企業の問題
・環境汚染 など
→これらの問題に対応するために、1975年以降毎年、先進国首脳会議(サミット)が
開かれるようになった
※サミットでは、経済政策の調整とお互いの協力を協議することになった
・ヨーロッパ共同体(EC)は、1970年代前半に、イギリスなどの加盟を認めて
拡大ECとなった
※この時に拡大ECは、景気の衰退や産業構造の変化による
長期の失業者問題などが出てきた
・拡大ECは、1980年代にはギリシアやスペインなどの
南ヨーロッパの国々も加えた上で、巨大な統一市場に発展していった
・拡大ECは、1992年にマーストリヒト条約に調印した
=その結果、地域内の市場を統一させて、
統合力を高めたヨーロッパ連合(EU)になった
・EUは、2004年5月からは、ポーランド、ハンガリーなどの東欧や
東南欧の国々にキプロスなどの地中海の国々を含む10カ国が加盟した
・2007年に、ルーマニアとブルガリアが加盟した
=この動きの結果、EUは以下のようになった
・EUの人口は4億9000万人になった
・経済面では、アメリカと同レベルの連合体になっていった
・新しくヨーロッパ憲法を定めて、効率的なEUの運営を目指そうとしている
・EC内では、1980年代から、イギリスのサッチャー保守党政権や、
西ドイツのコール中道右派連立政権が以下のような、
福祉国家とは違う路線を進んでいった
→・国営事業の民営化
・自由化路線の推進
・1990年代のなかばから、以下のようなことが起きていた
→・イギリスで、労働党が政権に復帰した
・ドイツで、コール長期政権が1998年の選挙で社会民主党に負けた
・フランスやイタリアでも中道左派の政権が誕生した
=ヨーロッパが全体的に、社会民主主義的な方向に向かっていった
・アメリカ合衆国は、1992年にカナダとメキシコと
北米自由貿易協定(NAFTA)を結んで、広域市場を作ることを目指していった
→そのため、1990年代には景気が再び上向き、
アメリカが三極の構造の中心に復帰した
・GATTが、1994年に終了した
→その後、1995年から新しく世界貿易機関(WTO)が成立した
=WTOは、情報やサービスの提供などの含めた流通部門の自由化の達成に
つながっていると言われている
ポイント
・ECとEUについておさえる
・各国の統合の動きをおさえる
このあたりが今回のポイントです