戦後の世界の様子について
戦後の世界の様子について考えてみます
・戦後の世界の様子について
※戦後の世界を作る時に、第一次世界大戦が終わって約20年で第二次世界大戦が
起きたことに対して反省することが、大前提となった
・アメリカ、イギリス、ソ連の3カ国が、第二次世界大戦の時から、戦争が終わった後の
世界をどうしていくかということについて、議論を進めていた
→その時に、国際連盟が戦争を防げなかったことを反省して、国際連盟に代わる
新しい組織ということで、国際連合という組織を作ることが決められた
・1945年10月に、連合国51カ国が参加して、国際連合が誕生した
※国際連合について
・アメリカ、イギリス、フランス、ソ連、中国の5つの国を常任理事国とする
安全保障理事会という組織を国際連合の重要な機関の一つとして作った
→安全保障理事会は、どこかの国が平和を壊すような行動を取った場合、
軍事を使ってでも平和を守るための行動を取って良いということになり、
それくらいに大きな権力を安全保障理事会は持った
※安全保障理事会について
・安全保障理事会は、常任理事国5カ国と、非常任理事国10カ国の
15の理事国が担当している
・話し合われている内容を許可する場合、9カ国以上の賛成が必要
・ただし、常任理事国には拒否権という権利があり、常任理事国のうち
1カ国でも反対したら、話し合われている内容は却下になる
・連合国は、大きな額の賠償金を負けた国に払わせたベルサイユ条約の反省から、
負けた国が復讐という意図で2度と戦争を起こさないようにすることを目標に考えた
→そのため、連合国は負けた国を長い間占領し続けて、占領した国と世界を
同時に平和にしていくための仕組みのために改革していく
という方針を取ることを決めた
・上のようにして、国際連合と戦争で勝った国の負けた国に対する努力の2つで、
国際社会を安定したものに出来ると思われていた
→しかし、米ソ対立によって、安定したものにできなくなってしまった
※どういうことか・・
・2つの世界大戦を終わって、ヨーロッパの国々がものすごく衰えた
→一方で、アメリカとソ連が優れた軍事力と経済力を背景に、
世界で圧倒的な力を持つようになった
・すると、アメリカとソ連との間で、終戦の後からお互いに牽制し合うようになり、
利害が対立することになった
=そのため、アメリカとソ連が対立するという、米ソ対立の状態になってしまった
※戦後は、米ソ対立を中心に動いていったと言われることもある
・一方で、ヨーロッパの国々に支配されていた多くの植民地は、以下のような状況だった
→・戦争に協力したことと引き換えに、戦後に独立することが保障された
・世界大戦の時に、生活のインフラ自体が根本的に壊されていた
=このような状況だったので、多くの植民地で民族解放運動が起きるようになった
※民族解放運動・・民族の独立のために行う運動のこと
・日本が占領していた地域でも、インドネシアとベトナムが独立を宣言した
→しかし、元々インドネシアとベトナムを占領していたオランダとフランスが、
独立について武力を使って阻止しようとした
=そのため、独立を目指す国と、独立を阻止しようとする国との間で激しい戦いが起きた
・朝鮮でも独立に対する動きが起きた
→しかし、日本が負けを認めた時に、朝鮮では以下のようなことが起きた
・米ソ対立が影響したため、北緯38度線を境にして、北側をソ連が、南側をアメリカが、
それぞれ分割した状態で占領し、それぞれに軍備を用意した
=そのため、朝鮮がそのまま独立を果たすということが出来なかった
ポイント
・戦後の世界の動きを押さえる
このあたりが今回のポイントです