乾燥帯(B)について
水の少ない乾燥帯(B)について考えてみます
・水の少ない乾燥帯(B)について
※乾燥帯について
・年間の総蒸発量が総降水量よりも多い気候の地帯のこと
・乾燥帯の面積は、陸地全体の4分の1以上にもなる
・降水量が少なく、日中の強い日差しで受けた熱が夜間に地表から失われるため、
気温の日較差が大きい
・砂漠気候区(BW)について
・大半の地域は、年降水量が250mm以下になっている
・オアシスと呼ばれる川やわき水などの近くを除くと、植物はほとんど見られず、
一面に砂や岩石が広がっている
・砂漠気候区は、回帰線周辺や中緯度地方の大陸内陸部などに分布する
・乾燥が強いために、人間の生活が困難で、人口密度が低い
・砂漠気候区に住む人々は、以下のような特徴がある
→・人々は、主に周辺の湿潤地域に水源を持つ外来河川やわき水のある
オアシスの周辺だとされている
・なつめやしなどの乾燥に強い作物を栽培する灌漑農業を行って生活している
・砂漠気候区の土壌は、一般に薄く水分の蒸発が盛んなため、地中の塩分が地表付近に
白く集積するという塩性土壌を生じやすい
※多くの植物は塩分の多い土地では生育できない
→そのため、塩性土壌は荒地となってしまう
・外来河川以外には、常に水が流れている川はない
※しかし、まれに起こる降雨時は、普段は水がかれている谷(ワジ)に水が集中し、
洪水を起こすこともある
・ステップ気候区(BS)について
・夏か冬に降水量がやや多くなる雨季がある
・一面に草があまりのびていないステップと呼ばれる草原が広がっている
・砂漠気候区を帯状にとり巻いて分布している
・ステップ気候の中で、比較的雨量の多い地域で草の密度が増し、
乾季に枯れた草が腐植する
※この気候によって、ウクライナ周辺のチェルノーゼムなど肥沃な黒土が形成される
→そのため、ウクライナ、グレートプレーンズ、乾燥パンパなどのように、
世界有数の農牧業地帯になったところも多い
・雨量が少ない地域では、裸地が出てくる
※この時に枯れ草の腐植が減るため、栗色土が発達する
・モンゴルでは、ヤギ、羊、馬などを放牧し、牧草を求めて家畜と一緒に住居を移動させる
遊牧生活も見られる
・1970年代以降は、人口の増加や降水量の減少などによって、
砂漠化が進んでいる地域も多い
ポイント
・乾燥帯(B)の概要についておさえる
・砂漠気候区(BW)についておさえる
・ステップ気候区(BS)についておさえる
このあたりが今回のポイントです