世界の水産業について
世界と日本の水産業について考えてみます
・世界の水産業について
・カムチャツカ半島の沖合など、漁業が盛んな地域では、大陸棚やバンク(浅堆)が多い
※大陸棚やバンクでは、以下のような理由でプランクトンが多く、
優れた漁場になるために漁業が盛んになるという特徴がある
・深層に多くある栄養分を上層に運ぶ湧昇流が起きやすい
・暖流と寒流とが出会う海域に出現する潮境でプランクトンが作られる
・19世紀の終わりから、漁船の動力化や冷凍船の開発によって、漁場が遠洋へと
急速に広まっていった
※しかし、魚介類の乱獲が行われ、水産資源が枯渇するという懸念が強まってきた
・1970年代に入ると、排他的経済水域を設定した
→この設定によって、以下のような国が増えてきた
・水産資源の保護を強めた
・外国漁船の入漁を制限した
・入漁料を徴収した
※排他的経済水域によって、日本の遠洋の漁場が狭められ、
1974年から遠洋での漁獲量が急速に減少した
・一方で、養殖業や人工孵化による放流を行う栽培漁業が注目されるようになった
※養殖業と栽培漁業の違い
・養殖業・・卵から成魚まで人間の手で育てる
・栽培漁業・・人間が卵からある程度の大きさまで育てた後に、自然界に放流し、
育ったものを漁獲する
・日本の水産業の現状について
・日本の魚介類の自給率は、1980年代前半はほぼ100%だった
※しかし、21世紀に入ってからは、50%を切るようになった
→一方で、水産物の輸入は急増している
・日本の魚介類の自給率の低下の背景には、以下のようなものがある
→・円高の影響で世界各地からの水産物の輸入が簡単になった
・水産物に対する消費者の好みがしだいに多様化してきている
・日本は、世界最大の水産物輸入国となっている
→そのため、航空輸送される水産物が多く、輸送の玄関口である成田国際空港は、
日本を代表する「漁港」になった
※日本の水産物輸入で最大の金額を占めているのは、えびだとされている
ポイント
・世界の水産業についておさえる
・日本の水産業についておさえる
このあたりが今回のポイントです